シーボンの研究開発の裏側をご紹介!
製品開発者にこだわりをインタビュー。

目次1 お客様に本当に価値ある化粧品を届けるために 研究に力を注いでいます。2 お客様との繋がりを大切にし、 肌だけでな...


この記事は約8分で読み終わります。

研究開発によって肌トラブルの原因を解明し、美肌効果の高いスキンケア製品を次々と生み出している株式会社シーボン。今回は製品開発の責任者である堀住とマネージャーの前橋に、化粧品作りのこだわりについて詳しく語ってもらいました。


商品開発本部責任者 堀住輝男


研究課マネージャー 前橋万里子

お客様に本当に価値ある化粧品を届けるために
研究に力を注いでいます。

Q1.研究開発においてシーボンの強みはどんなところにあるのでしょうか。

堀住:直営店を持っているというのが一番の強みです。お客様に非常に近いフェイシャリストサロンで、20年以上愛用してくださるお客様の声が直接聞けるというのは強いですよね。そのお客様を裏切らない製品をお届けするという責任は大きいですが、やりがいも大きいです。

シーボンではホームケアとサロンケアを組み合わせた独自のビューティ・プログラムを提供しています。サロンケアでは、1回の施行で肌状態がどうなったかをお客様にアンケートを取りました。その結果、肌の明るさや柔らかさがアップする、血色が良くなる、肌のキメが整うなど、1回の施行で多くのお客様が変化を感じられていることがわかりました。

シーボンフェイシャリストサロンでは、顔周りに点在する美肌ポイントを刺激するオリジナルの東洋式フェイシャルケアを提供しています。東洋式フェイシャルケアの効果については自社でも独自に研究を進めています。

前橋:シーボンは丁寧にお手入れをするということを重要視してきたので、昔から1回のお手入れに使うアイテム数が多かったんです。肌構造に合わせ、きちんと化粧水を使って、美容液を使って、クリームで保湿してという方法がベストだという考え方を一貫しています。手間はかかるかもしれないけれど、じっくり肌と向き合ってお手入れをしていただきたいというのが開発の考え方にも表れています。だから「これ1本で化粧水も美容液も」という最近よくあるオールインワンの化粧品はまだ考えていないんです。オールインワンより、クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、クリームの5アイテム使ってスキンケアすることで、お客様一人ひとりの美肌に繋がると考えています。

また、成分の有用性を最大限にお客様に届けることも大切にしています。たとえばシーボンの酵素洗顔『フェイシャリストファーメントパウダーa』は、単品では泡立たないため洗顔料が別で必要ですが、もっと使いやすいよう泡立つ酵素洗顔にしてほしいというお客様からのリクエストもあります。しかし酵素活性を落とさずにお客様に届けられる仕様の製品のため、あえてしていません。

酵素洗顔は洗顔料と混ぜて使用するほか、洗顔の前か後にぬるま湯で溶かしてつくった酵素液で顔をすすぐ方法があります。こちらの方法だと何種類かある洗顔料からお客様の肌によって洗顔料を選んで使用していただくことができます。
シーボンの美容液も種類がたくさんあり、お客様の肌を見ながらおすすめができるというのも強みですね。

お客様との繋がりを大切にし、
肌だけでなく心のキレイにも寄り添い続けたい。

Q2.製品開発で苦労されたポイントはどんなところでしょうか。

堀住:たとえばクリームを作るときに、ものすごい高保湿のクリームなのか、しっとりするけどサラッとするクリームなのか、いろんなテーマがあります。そのテーマにそった使用感を作るときに、水と油と活性剤、そのほかいろんな構成成分がありますよね。それをどのように組み合わせて、どう配合しながら目的のものを作り出すかというところが苦労のポイントです。ただ使用感を求めるだけでなく、使用感も良くて安全性、安定性などの品質規格をクリアしないと製品化には至らないので、サンプルの数は100~200にもなります。

また、他社にはないような使用感を作り出すとか、違う価値を加えるという挑戦もしているんです。例えば、「フェイシャリストBX シルキーベール」は、ものすごく高保湿※なんですがサラッとするんですよ。クリームの上から使う夜用パックで、べたつくクリームを塗った後にそれを塗るとサラッサラになるんです。だけど保湿力はすごく高い。
保湿を求めたらベタついてしまうところをサラッとさせる。この相反する目的の両立を実現させるのに苦労しましたね。

※当社比

前橋:私は処方開発担当を5年間くらい経験した後、基礎研究を担当して、今マネージャーをしているのですが、処方開発時代の最後に作った「シーボン コンセントレートプラス ホワイトセラム」ですごく苦労しました。
シーボンは昔から美白(※)製品は何種類もあるんですが、それよりもっとすごい美白製品を作ってほしいというリクエストでした。
クリームが良いのか、ジェルが良いのか、液体が良いのか、そこからまず一番効果があるのはどんな剤型なんだろう、美白の有効成分を最大限に届けるためにはどういう処方設計が良いのかというところから始まり、基本的な試験からスタートしました。

さらに製品には使用感も大切なので、使って心地よい、効果がありそう、使い続けたいと思っていただくような感触の製品を作るという課題も設けました。美白効果もあって使用感も良い、なかなか両立するのが難しいふたつの要素を最大限に高めた製品を作るという難題でした。

美白製品は医薬部外品なので、研究期間も2年半以上かけています。お客様にご満足いただける使用感や効果を追求し、一切妥協せず何度も繰り返し試作を行い、開発課に提案しました。試作したサンプルは200を超えているかもしれません。完成まで本当に時間をかけてこだわり抜き、やりがいを感じた反面、製品開発において一番苦労した製品でした。

※美白:メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ

Q3.製品へのこだわりや思いを教えてください。

堀住:毎年開催しているシーボン美肌コンテストで、参加された皆様がすごく綺麗になっていることが本当にすごいとずっと思っていたんです。たしかに有効成分や良いものがいっぱい入っているのは間違いないのだけれども、さらに自信をもってお客様に製品を届けられるよう、裏付けとなる研究も自社で現在進めています。

研究の結果をもとに、多くのお客様に満足いただけるような化粧品を今後も開発していきたいと思っています。
これからも肌だけでなく、幸福感を感じてもらえるような化粧品を実現できればと思っています。

前橋:私たちシーボンが大切にしていることは、お客様との心の繋がりです。シーボンでは、長年お客様と直接触れ合い、お手入れを通して肌だけでなく心のキレイにも寄り添い続けてきました。心を込め開発した製品を使い、お客様に適した肌ケアをしてもらうことで心からご満足いただきたいという想いで取り組んでいます。シーボンのお手入れと製品を、お客様とともに歩んでいくパートナーとして選んでいただけることが私たちの目標です。

われわれ開発者には、お客様をキレイにする!
という信念があります。

Q4.特にどんな方にシーボンの製品を使ってほしいですか?

堀住:シーボンは研究にも注力しています。自社の研究をもとにさまざまな肌トラブルの根本原因を解明し、一人ひとりのお悩みに合わせた肌ケアを意識した化粧品です。だから、きちんとケアしているのに肌状態に不満がある方、日々ストレスを感じている方、自分に合う化粧品がわからない方、アクティブな毎日を頑張っている方にもぜひ試して欲しいと思います。

前橋:美肌のプロと一緒に自分に合った化粧品を選びたい方。キレイになりたい方はもちろん、長く自分の肌と向き合うことを楽しみ、心から満足感を得たい方にぜひご使用いただきたいです。

シーボンの研究開発から生み出された製品はこちら>

Q5.現在のお仕事の「やりがい」はなんですか?

堀住:普段何となく肌に対して思っていること、「そんな気がする」程度の些細なことでも、皆様の“肌悩みあるある”に答えを出すことです。たとえば、ストレスを抱えたり寝不足だと肌荒れするようなことの原因を突き止めるために、科学的観点からアプローチし、「何となく」の不調の原因と解消法を明らかにしていく。それが、お客様の満足に繋がっていくと思うんです。

常に進化し続けるスキンケアの研究領域の中で、独自の路線で問題を解決していくことも大切です。仮説を立てて検証して、結果的にお客様に喜ばれること。サロンを持つお客様に近いシーボンならではのスキンケア手法だからこそ研究に繋げることができます。当社のビジネスモデルだからこそ見つけられた独自のスキンケアアプローチで、お客様がキレイになっていく過程を見届けることです。そこにやりがいを一番感じますね。

前橋:私たち開発者には、お客様をキレイにするという信念があります。その信念を開発に関わるメンバー一人ひとりが持ち、協力してひとつの製品を完成させたときの満足感が次も良い製品を作ろうというやりがいに繋がります。また、その製品をご使用いただいたお客様の声を聴くこともやりがいのひとつになります。

シーボンでは直接お客様と向き合い製品をおすすめすることができるため、お客様の声がダイレクトに届きます。ご満足いただいた喜びの声はもちろん、厳しいお声をいただくこともありますが、そのご意見があるからこそどうすればご満足いただけるか、新たに課題を見つけ解決していくことが開発者としての成長に繋がります。頭を悩ませることもありますが、開発者としてやりがいを感じる瞬間です。

シーボンの研究開発についてはこちら>