ファンデーションの使用期限を種類別に紹介!長持ちさせるポイントも解説

ベースメイクに必要なファンデーションですが、だいぶ前に購入したものを使い続けていることはありませんか。特に複数のファンデーションを持っていたり、メイクする日が少なかったりすると、古いファンデーションを使い続けているケースがあります。 ファンデーションにも使用期限があり、期限を過ぎたものを使い続けると、肌荒れの原因になることもあるため注意が必要です。 今回は、ファンデーションの使用期限を種類別に解説し、劣化のサインや長持ちさせるコツもあわせて紹介します。


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ファンデーションには使用期限がある!

あまり知られていませんが、ファンデーションには使用期限があります。「見た目が変わらないから大丈夫」と思っていても、成分の劣化や雑菌の繁殖など、肌に悪影響を及ぼすリスクが潜んでおり、期限を守ることは大切です。

ここでは、ファンデーションに使用期限がある理由を詳しく解説します。

雑菌が繁殖するため

ファンデーションは開封した瞬間から、空気中の雑菌やメイク道具・手指との接触によって雑菌が繁殖しやすくなります。特に、指で直接取ったり、スポンジやパフを使ったりする場合、くり返しの使用で雑菌が混入しやすい状態です。

雑菌が増えたファンデーションを肌に使い続けると、ニキビや肌荒れなどが引き起こされるリスクがあります。

なかでも水分を多く含むクッションファンデーションやリキッドタイプは、雑菌の繁殖が進みやすいため、特に注意が必要です。

製品が劣化するため

ファンデーションは空気に触れることで酸化が進み、徐々に劣化します。

特に油分が多く含まれるリキッドやクリームタイプのファンデーションは、酸化の影響を受けやすく、劣化すると異臭がしたり、成分が分離したりしやすい傾向にあります。

劣化したファンデーションを使い続けると、酸化した油分が肌に刺激を与え、乾燥や肌荒れ、赤みなどのトラブルを引き起こす可能性があるのです。

見た目に異常がなくても、においなど「ちょっとおかしいな」と感じたら、使用を控えるようにしましょう。

【注意】ファンデーションには使用期限が書かれていないことが多い

ファンデーションには使用期限があるものの、実際にはパッケージに期限が記載されていないことがほとんどです。そのため、「まだ残っているから」「見た目は問題なさそう」と、知らず知らずのうちに劣化したファンデーションを使い続けてしまうケースもしばしばあります。

「使用期限が書いてあれば注意して使えるのに……」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか?

多くのファンデーションに使用期限の記載がないのは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」に基づいているためです。

薬機法第61条では、「未開封の状態で3年以内に品質が変化するおそれがある化粧品」にのみ、使用期限の表示を義務付けています。

つまり、未開封の状態で3年以上品質が保たれると判断された商品については、使用期限の記載義務がないのです。

しかし、ファンデーションは開封した瞬間から空気や雑菌に触れるため、徐々に劣化が進んでいきます。たとえ表示がなくても、いつ開封したかを把握し、できるだけ早めに使い切ることが肌荒れなどの悩みを防ぐポイントです。

【種類別】ファンデーションの使用期限の目安と劣化のサイン

ファンデーションの使用期限は種類によって異なります。見た目では劣化が分かりにくい場合もあるため、種類別に期限の目安と劣化のサインを把握しておくことが大切です。

ここでは、クッションファンデーション、クリーム・リキッドファンデーション、パウダーファンデーションの3種類に分けて紹介します。

ただし、こちらで紹介する使用期限はあくあmで目安のため、製品に使用期限が記載されている場合は、そちらを参考にしてください

クッションファンデーションの場合

クッションファンデーションは、水分をたっぷり含んだファンデーションをスポンジ(クッション)に染み込ませたタイプで、みずみずしいツヤ感や手軽な使用感から人気があります。しかし、水分が多いため雑菌が繁殖しやすく、劣化が特に早いのが特徴です。

また、パフを何度もクッションに押し当てて使用する構造上、雑菌が混入しやすく衛生状態が保ちにくいため注意が必要です。

・未開封の使用期限目安:製造から約3年以内
・開封後の使用期限目安:3か月~半年以内

劣化のサインとしては、次のようなものがあります。

・クッションが乾いてカサカサしてきた
・ファンデーションのにおいが変わった(酸化臭がする)

このような兆候が現れたら、たとえまだ残っていても使用をやめ、新しいものに買い替えることをおすすめします。

また、清潔な状態を保つために、パフをこまめに洗ったり、定期的に交換することも大切です。

クリーム・リキッドファンデーションの場合

リキッドファンデーションやクリームファンデーションは、伸びがよく保湿力に優れているため、乾燥肌の方やツヤ感を求める方に人気のタイプです。

多くの場合、密閉容器に入っており、直接肌と触れにくいため、クッションタイプよりは衛生的に保ちやすいとされています。

しかし、油分を多く含む製品が多く、酸化や分離といった劣化が起こりやすいのも事実です。

・未開封の使用期限目安:製造から約3年以内
・開封後の使用期限目安:6か月~ (製品による)

劣化のサインには下記のようなものがあります。

・油分と水分が分離している
・変なにおいがする
・テクスチャーが硬くなったり、伸びが悪くなったりしている(質感の変化)

このような変化がみられる場合、開封後6か月経過していないとしても、使用を中止するのが望ましいといえます。劣化したファンデーションを使うと、肌に負担がかかったり、メイクの仕上がりが悪くなったりするリスクがあります。

パウダーファンデーションの場合

パウダーファンデーションは、サラッとした仕上がりを求める方に人気のタイプです。水分や油分が少ないため、ほかのタイプに比べて比較的長持ちしやすい傾向があります。

ただし、ブラシやパフを介して雑菌が入り込むリスクがあるため、油断は禁物です。

・未開封の使用期限目安:製造から約3年以内
・開封後の使用期限目安:1年以内

劣化のサインは次の通りです。

・表面が固まっている
・粒子がダマになっている

ブラシやパフは毎回清潔に保つことが大前提ですが、それでも劣化のサインがみられたら早めに買い替えるようにしましょう。

ファンデーションを長持ちさせるポイント

せっかく購入したファンデーションは、できるだけ長く、よい状態で使い切りたいものです。ファンデーションの品質を保ち、最後まで快適に使うためのポイントを紹介します。

適切な場所で保管する

ファンデーションは温度や湿度の影響によって、成分が変質するおそれがあります。高温多湿や直射日光を避け、できるだけ風通しのよい涼しい場所で保管しましょう。

特に夏場は室温が上がりやすいため、直射日光が当たる窓辺や、湿気がこもる場所は避けるのがベストです。冬でも、暖房機器の近くなどは想像以上に高温になることがあるので注意しましょう。

また、洗面所は湿気が多いため、基本的には保管場所として不向きです。メイクの利便性を考えて洗面所に置いている方もいるかもしれませんが、その場合は、換気扇を活用するなどして、できるだけ湿気がこもらないように工夫をしましょう。

しっかりとフタを閉める

ファンデーションを長持ちさせるには、空気との接触をできるだけ避けることが大切です。使用後は、容器のフタやキャップをきちんと閉め、酸化や乾燥を防ぎましょう。

容器の口元にファンデーションが付着していると、しっかり閉まらず隙間ができることがあります。毎回使用後に軽く拭き取る習慣をつけると、密閉性を保ちやすくなります。

雑菌の繁殖を防ぐ工夫をする

ファンデーションを清潔に保つことも、日々の使用において重要なポイントです。雑菌が繁殖すると成分の劣化だけでなく、肌のコンディションに影響を与える可能性もあります。

使用する際は、できるだけ直接手で取るのは避け、スパチュラを使う、またはスポンジやブラシを使う場合は容器の中に直接入れないなどの工夫をしましょう。

さらに、使用前に手や顔を清潔にすること、メイクツールは定期的に洗浄し、しっかり乾かしてから使うことも大切です。こうした日常的なケアを行うことで、ファンデーションをより快適に、長く使い続けることができます。

まとめ

ファンデーションには使用期限があり、たとえ記載がなくても時間とともに劣化が進みます。特に、水分や油分の多いタイプは雑菌の繁殖や酸化が進みやすいため、使用期限の目安を守ることが大切です。

また、保管場所や使い方を工夫することで、品質を長く保つことができます。肌に負担をかけず、快適にメイクを楽しむためにも、きちんとした知識をもってファンデーションを使いましょう。

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