化粧水がしみる!顔がヒリヒリ痛いのはなぜ?原因と対処法を解説

化粧水を塗った後に顔がヒリヒリと傷む、今まで問題なく使っていた製品が突然肌に合わなくなる経験をされる方は多くいらっしゃいます。しかし、これには理由があるため、適切なケアをすることが大切です。 今回は、化粧水がしみる原因や対処法を解説します。ヒリつきを防ぐためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。


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化粧水がしみる原因とは?

化粧水がしみる主な原因は、肌のバリア機能の低下です。肌のバリア機能は肌の一番外側である表皮に存在する「角層」が担っており、外的刺激から肌を保護したり、うるおいを保ったりするはたらきをもっています。

しかし紫外線や乾燥などによるダメージ、間違ったスキンケアなどによってこの機能が低下すると、肌が敏感な状態になります。そうなると、少しの刺激にも反応し、赤みやヒリつきなどが起こってしまうのです。

また、角層の表皮や真皮が薄くなること(菲薄化)でもバリア機能のはたらきは悪くなります。菲薄化は、加齢によって女性ホルモンであるエストロゲンが減少したり、真皮のコラーゲン、エラスチンの産生量が低下したりすることで生じます。このほかに、ピーリングのしすぎや肌を強くこする摩擦などでも同様のことが起こりえるため、注意が必要です。

肌のバリア機能が低下しているときに起こり得ることは、下記の通りです。

・化粧品や花粉などのアレルギー反応
・衣類やコットンなどの摩擦による肌トラブル

それぞれ詳しく解説します。

化粧品や花粉などのアレルギー反応

肌のバリア機能が低下していると、スキンケアアイテムの成分や花粉に対して肌が過敏になり、炎症が起こる場合があります。

化粧水や乳液などはさまざまな成分を調合して作られていますが、肌が敏感になっているとそれらが刺激になり、ヒリつきや赤みが起こります。

また、バリア機能が低下すると花粉やハウスダストなどの異物が体内に入り込みやすくなり、アレルギー性皮膚炎を引き起こします。バリア機能の低下に加え、炎症箇所に化粧水が付着することでも肌はしみるため、この肌トラブルの連鎖を断ち切るためには、バリア機能を正常に保つことが最重要といえます。

花粉は特定の時期に飛散するため、それにともなう肌トラブルも季節的ですが、ハウスダストアレルギーは家のなかのほこりやチリが原因で発症するため、年中症状が出るのが特徴です。

衣類やコットンなどの摩擦による肌トラブル

バリア機能のはたらきが弱まると、衣服やコットンなど、日常的に肌に触れるものも刺激として捉えられます。

例えば化粧水を顔に塗布する際のコットンや、拭き取り用のトナーパッドなどは肌をこすって使用します。摩擦は肌のバリア機能が低下している肌にとって大きな負担であるため、さらなる赤みやヒリつきにつながるのです。

また、肌が敏感になっていると、枕カバーや寝具、マスク、衣服、髪の毛などが肌に少し触れただけでも刺激となる場合があります。

化粧水がしみる場合の対処法

化粧水がしみて肌にかゆみがあったり赤みを帯びていたりする場合、まずは肌を冷やしましょう。患部を冷却することで炎症を落ち着かせることができます。

清潔なタオルやハンカチを用意して保冷剤を包み、気になる部分にしばらく当てます。保冷剤を直接肌に当て続けると、凍傷を起こしてしまうため必ず布を使用しましょう。

肌のヒリつきやかゆみが治まったらしばらく様子をみて、もしも症状がひどくなるようであれば皮膚科に相談してください。

化粧水がしみるのを防ぐためのポイント

ここからは、化粧水がしみない肌環境を目指すための方法を解説します。

肌にやさしいクレンジング・洗顔をする

化粧水がしみるのを防ぐためには、肌にやさしいクレンジング、洗顔をすることがポイントです。

メイクを落とす際は各製品が定める規定量を手に取り、こすらず短い時間で行いましょう。クレンジング剤は使用する量が少なすぎると摩擦が大きくなり、バリア機能の低下につながります。

洗顔時のコツは、洗顔料をしっかりと泡立てることです。濃密な泡がクッションの役割を果たし、手で顔を直接こすらなくてもしっかりと汚れを落とすことができます。

また、洗い流す際は、30℃~32℃のぬるま湯ですすぎましょう。熱いお湯で洗い流すと、皮脂を過剰にとりすぎて乾燥につながるため注意が必要です。

丁寧に保湿をする

肌が敏感な状態のときは、保湿を丁寧に行うことも重要です。

化粧水は、肌に浸透(※)するまで手のひらで抑えます。ハンドプレスする際は、力を入れすぎないようやさしく行いましょう。

化粧水がしっかりと肌になじんだら、乳液やクリームでフタをします。かゆみやニキビなどがある場合は油分が影響することもあるため、一時的にオイルフリーのスキンケアアイテムを使うのもひとつの手です。

湿疹やかゆみがあるときは気になる部分を冷やしましょう。保冷剤や氷などで皮膚の温度を下げると、かゆみを感じる神経の興奮が収まり、一時的に症状が和らぎます。

化粧水がヒリヒリとしみたり、塗布後に赤みが出たりする場合は、製品に含まれている成分が刺激となっていることも考えられます。過去に悩まされたことがある方は、敏感肌用のスキンケアアイテムを使用してみるのもおすすめです。

※浸透:角層まで

アレルギー物質や刺激物質を避ける

肌がしみる原因となるアレルギー物質や刺激物がわかっている場合は意識的に避けることが大切です。

ネックレスや腕時計、ピアス、ブレスレットなどの金属類や、特定の衣類を身に付けた際に症状が出る場合は、着用を控えるのが重要です。

肌に刺激を与えている原因物質が不明な場合は、医療機関で検査を受けることもできます。症状がよくならないようであれば、皮膚科に相談しましょう。

紫外線対策をする

紫外線は肌のバリア機能を低下させるため、日やけ止めや日傘、帽子などを利用してUV対策をしましょう。

肌のバリア機能を担う成分として、外部刺激からの侵入を防ぎ水分を保つ「皮脂膜」がありますが、紫外線には皮脂膜を酸化させるはたらきがあります。皮脂膜が酸化するとバリア機能が著しく低下するため、乾燥や肌荒れなどを引き起こしてしまうのです。

外出時に日やけ止めを使用するのは大切ですが、含まれる成分が刺激になることもあるため、低刺激タイプの商品を使用するのがおすすめです。加えて、テクスチャーが固いものやウォータープルーフのものなどは、使用時またはメイクオフ時に強い摩擦が生まれがちです。肌への負担をできるだけ減らすために、日やけ止めを選ぶ際は落としやすさや伸びのよさにも着目しましょう。

また、使用期限を過ぎた古い日やけ止めにも注意が必要です。紫外線の防止効果が十分に得られないばかりか、肌荒れのトラブルにつながることもあります。ニオイや変色、分離などの状態を確認して、古くなっているようであれば使用を控える目安にしましょう。

栄養バランスのよい食事をとる

肌のバリア機能を回復させるためには、栄養バランスのよい食事をとることも重要です。タンパク質、炭水化物、脂質の三大栄養素を中心に、下記の栄養素も積極的に摂りましょう。

セラミド

肌のバリア機能を高めるはたらきがあり、ブロッコリーやとうもろこし、生芋こんにゃくなどに多く含まれています。

ビタミンB2、B6

肌のターンオーバーの周期を整え、健康的な皮膚を維持するために欠かせない栄養素です。ビタミンB2は納豆、牛乳、レバー、魚肉ソーセージなどに、ビタミンB6はまぐろの赤身、鮭、鶏のささみ、バナナなどに多く含まれています。

十分な睡眠をとる

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復を促すはたらきがあります。入眠してから3時間の間に最も多く分泌されるといわれているため、遅くても24時までには就寝し、毎日7時間は眠るようにしましょう。

また、眠り始めの睡眠の質を向上させるにあたり、就寝前にスマートフォンやPCは見ない、就寝の1時間前にはお風呂を済ませるなどの工夫も必要です。

肌荒れを防ぐためには、枕カバーにシルクをはじめとする肌触りのよい素材を使用するのも効果的です。また、枕は寝汗や皮脂などがたまりやすく、雑菌が繁殖する条件が揃っています。肌が敏感になっているときは枕カバーをこまめに洗濯し、清潔に保ちましょう。

まとめ

化粧水がしみる原因は、肌のバリア機能の低下です。これにともない、スキンケアアイテムの成分や花粉やハウスダストの外部刺激に対して敏感になることで、ヒリつきをはじめとする症状が起こります。

肌に赤みやかゆみが出た場合は、保冷剤をハンカチやガーゼなどで包み、患部を冷やすことで一時的に対処できます。何より、健やかな肌を目指すためには、普段からクレンジングや洗顔をやさしく行ったり、丁寧に保湿したりすることが大切です。

上記を実践してもなかなか症状が改善しない場合は、悪化する前に皮膚科に相談しましょう。