ひどい毛穴落ちの原因はなに?改善策やメイク直し法

「時間をかけてメイクしても数時間でひどい毛穴落ち」「メイクが崩れて毛穴が目立つ」このような経験はありませんか。しっかりとメイクをしたはずなのに、いつの間にか毛穴が目立ってしまうと、がっかりしてしまいますよね。今回は、毛穴落ちがひどくなる原因や対策、メイク直しの方法まで詳しく解説します。


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毛穴落ちとはどんな状態?

メイクしたては毛穴もカバーされてきれいだったのに、時間が経つとメイクが崩れ、毛穴が目立ってくることがあります。これは、ファンデーションと皮脂が混ざり合い、毛穴に流れ込んでしまうことで起こる「毛穴落ち」と呼ばれる現象です。

毛穴落ちしたファンデーションは肌に白い水玉模様をつくり、毛穴が強調されて見える状態になります。ただ単に毛穴が開いているだけのときよりも目立ちやすく、見た目の印象を大きく損ねてしまうおそれがあるのです。

一方、皮脂分泌が過剰になり、ファンデーションが毛穴からポツポツと浮き上がる状態を「毛穴浮き」といいます。毛穴落ちと毛穴浮きはどちらもメイク崩れの一種ですが、その原因や見た目が異なります。

毛穴浮きする原因や対策が知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
毛穴浮きする原因は?対処法と毛穴浮きにならないためのポイント

毛穴落ちがひどい原因

特別メイクを変えたわけでもないのに肌の状態が気になるときは、下記の原因が隠れている可能性があります。

・皮脂の過剰分泌
・乾燥
・肌のもたつき

ここでは、毛穴落ちがひどく、メイクが長持ちしない原因を解説します。

皮脂の過剰分泌

毛穴落ちの原因として、皮脂の過剰分泌があげられます。皮脂は肌の乾燥を防ぐために欠かせないものですが、過剰になると毛穴が開き、ファンデーションが詰まりやすくなります。

過剰な皮脂とファンデーションが混ざり合い、毛穴に詰まるとより毛穴が目立つようになるのです。

皮脂の過剰分泌は、食生活の乱れやストレス、加齢など、さまざまな要因が考えられます。毛穴落ちを防ぐには、皮脂の分泌量をコントロールすることが大切です。

乾燥

肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下し、角層が厚くなり肌がゴワつきやすくなります。これにより、肌のキメ、毛穴が目立つようになるのです。

また、乾燥した肌は、外部刺激から肌を守ろうとして、皮脂を過剰に分泌します。一見、肌がうるおっているように見えても、実は肌内部が乾燥していることもあるのです。

乾燥の原因は、間違った洗顔や保湿不足などが考えられます。特に、冬の乾燥した空気や暖房による乾燥は、肌に大きな負担をかけます。乾燥肌を放置すると、毛穴落ちの原因につながるため、早めの対策が重要です。

肌のもたつき

毛穴落ちの原因は、肌のもたつきも大きく影響しています。肌のハリをキープするコラーゲン、エラスチンの減少により、肌がもたつき、毛穴が引っ張られて広がることで、ファンデーションが落ちやすくなります。

毛穴落ちの対策

毛穴落ちを防ぐためには、日頃のスキンケアが大切です。ここでは、毛穴落ちにおすすめの対策を紹介します。

適切な洗顔をする

メイクをしてから時間が経つと、皮脂とメイクが混ざり合い、毛穴が詰まる原因になります。そのため、クレンジングでメイクを落としてから洗顔することが大切です。

洗顔をするときは、洗顔料をよく泡立ててからやさしく肌を洗い、30~32℃のぬるま湯で十分すすぎましょう。毛穴の汚れを落とそうとして洗い過ぎたり、ゴシゴシこするように洗ったりすると、肌への負担が大きくなるため注意が必要です。

また、洗浄力が強すぎると、必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥の原因になります。洗顔料を選ぶ際は、自分の肌悩みに合ったものを選びましょう。

保湿をしっかりと行う

洗顔後は、毛穴の目立ちを抑えるために、保湿ケアを徹底しましょう。テカリが気になるからといって、洗顔してから保湿をせずに放置するのはおすすめできません。肌が乾燥しやすくなり、かえって皮脂の過剰分泌につながるおそれがあります。

また、洗顔後だけでなくメイク直しのときも、こまめな保湿ケアを心がけましょう。

保湿ケアするときは、肌悩みに合わせて化粧水や美容液、乳液・クリームなどを選び、水分と油分のバランスを整えます。化粧水だけでは肌の乾燥を招きやすくなるため、乳液やクリームでしっかりとうるおいを閉じ込めることが大切です。乾燥しやすい季節にはスキンケアアイテムを高保湿のものに変えるなど工夫しても良いでしょう。

保湿後すぐメイクを始めない

保湿とメイクのタイミングを間違えると、毛穴落ちの原因になります。スキンケアで肌にたっぷりとうるおいを与えた後、すぐにメイクをしても化粧下地もファンデーションも密着しません。

化粧下地やファンデーションがスキンケアアイテムの油分と混ざり合って浮いてしまい、化粧が乗らない状態になってしまうからです。また、時間が経つにつれて、さらに皮脂と混ざり合い、メイク崩れを加速させてしまいます。

そのため、スキンケア後は、5分ほど時間をおくようにしましょう。この間に肌に化粧水などが浸透(※)するため、ファンデーションのノリが良くなります。このひと手間で毛穴落ちを防ぎやすくなるのです。

※浸透:角層まで

ポアプライマーを使用する

ポアプライマーは、毛穴の凹凸を埋めてなめらかに整えるはたらきがあり、メイクアップの強い味方になります。毛穴に特化して作られているため、化粧下地を塗る前に使用すると、毛穴落ちを防ぐ効果が期待できます。

まず、スキンケアで肌を整えた後に、ポアプライマーを毛穴が気になる部分に薄く伸ばしましょう。毛穴をカバーしたら、いつものように化粧下地、ファンデーションの順に塗ることで、自然な仕上がりになります。

また、化粧下地は余分な皮脂を吸着してくれるものを選ぶと化粧もちがアップし、UVカットの効果のあるものを選べば、毛穴の黒ずみ予防にもつながります。

ファンデーションは薄く塗る

毛穴落ちを防ぐには、ファンデーションを薄塗りにするのがおすすめです。毛穴を隠そうとして、ファンデーションを厚塗りする方もいますが、かえって逆効果になりかねません。

リキッドファンデーションは、スポンジに少量を取り、顔の中心から外側に向けて伸ばしていきます。顔全体をスポンジでポンポンとなじませるようにすると、余分な皮脂をオフできます。

パウダーファンデーションも同様に、顔の中心から外側に向かって薄く伸ばしていきましょう。毛穴落ちが気になる方は、ブラシを使うのがおすすめです。小さな毛穴にもファンデーションが届きやすくなり、毛穴落ちしにくくなります。

生活習慣を整える

生活習慣を整えることも、毛穴落ち対策になります。食生活が乱れがちな方は、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。特に、意識したいのは肌のターンオーバーの周期を整えるビタミンA(β-カロテン)や、皮脂の分泌を調節するビタミンB6です。

ビタミンAが豊富な食材は、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜です。ビタミンB6は、マグロの赤身、鮭、ささみ、バナナなどに豊富に含まれているため、これらの食材を積極的に摂取しましょう。

加えて、肌をつくるもととなる「たんぱく質」を過不足なく摂ることも大切です。たんぱく質は、肉や魚、大豆製品、乳製品、卵などに含まれるため、ぜひ積極的に摂取してください。肌のうるおいをキープするためにも、こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。

また、十分な睡眠時間を確保することも重要です。寝室の温度や湿度を快適な状態に保ち、寝る前は心身ともに落ち着きをもって過ごしましょう。

ほかにも、適度な運動もおすすめです。運動不足になると、血行不良になりやすく、肌のターンオーバーの周期が乱れやすくなるため、運動習慣をつけましょう。

毛穴落ちした場合のメイク直し

しっかりとメイクをしたつもりでも、毛穴落ちしてしまうのはよくあることです。そんなときでも、下記の方法でメイク直しを行えば、毛穴を目立ちにくくすることが可能です。メイク直しをこまめに行い、美しい肌をキープしましょう。

【手順】
1.顔全体をやさしくティッシュオフする
2.過剰な皮脂やファンデーションをティッシュで押さえながら、こすらずにオフしていく
3.保湿をする
4.化粧下地を少量塗る
5.スポンジにファンデーションを適量取り、毛穴落ちが気になる部分に下から上へ丁寧になじませていく
6.最後にパウダーで仕上げる

上述した方法で丁寧にメイク直しをすることで、毛穴落ちは目立ちにくくなります。外出先でサッと直したいときは、軽くティッシュオフしてから、パウダーファンデーションをなじませるだけでも問題ありません。

まとめ

毛穴落ちとは、ファンデーションと皮脂が混ざり合い、毛穴に詰まることで、毛穴が目立ちやすくなる状態のことです。皮脂の過剰分泌や乾燥、肌のもたつきが原因といわれているため、日頃から丁寧なスキンケアを心がけましょう。

また、メイクをするときは、保湿後すぐに行わないのがポイントです。毛穴落ち対策として、ポアプライマーの使用や、ファンデーションの薄塗りなども有効です。生活習慣を整えることもあわせて意識していきましょう。

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