雨の日も日やけ止めは必須!雨天時の日やけ止めの選び方や追加ですべき対策も解説

「雨の日だから日やけ止めは不要」と思っていませんか? 実は、曇りや雨の日でも紫外線は降り注いでおり、知らないうちに肌ダメージを受けているかもしれません。特にUV-A(紫外線A波)は雲や窓を通過しやすく、シミやシワの原因になるといわれています。 そこで今回は、雨の日にも日やけ止めが必要な理由、日やけ止めの選び方、さらに追加ですべき紫外線対策について詳しく解説します。


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雨の日にも日やけ止めは必須!

雨の日でも紫外線はしっかりと降り注いでいます。

気象庁によると、紫外線量は晴れの日を100%とした場合、薄曇りで約80%、曇りで約60%、雨の日でも約30%となります。雨の日は晴れの日より紫外線量が減るとはいえ、ゼロにはならないため、しっかりと対策をすることが大切です。

紫外線の中でもUV-Aは雲やガラスも通り抜け、雨の日でも肌の奥深くに届いてじわじわとダメージを蓄積します。すぐに日やけのような目に見える変化は起こらなくても、肌のシワやもたつきの原因になりかねません。

さらに、雨上がりの晴れ間には、地面に溜まった水たまりが紫外線を反射し、浴びる紫外線量が増えることがあります。紫外線の反射率は、草地や土で10%以下、アスファルトで10%、水面で10~20%、砂浜で10~25%です。

「梅雨だから」と油断していると、気づかないうちに紫外線を浴びてしまいます。雨の日でも紫外線対策を忘れずに、しっかりと肌を守りましょう。

出典:
国土交通省気象庁「雲と紫外線
国土交通省気象庁「地表面の反射と紫外線

雨の日の日やけ止めの選び方

ここでは、雨の日に適した日やけ止めの選び方を紹介します。

SPF値・PA値で選ぶ

紫外線の強い夏の日差しに比べると、雨の日は紫外線量が少ないため、高すぎるSPF・PA値の日やけ止めは必要ありません。

SPFとPAの役割は、次の通りです。

SPF:UV-B(肌が赤くなる日やけや炎症の原因)を防ぐ効果を表す指数
PA:UV-A(肌の奥まで届き、シワやもたつきの原因になる)を防ぐ効果を表す目安

雨の日の紫外線量を考慮した場合、SPF30、PA++程度の日やけ止めが適しています。普段使いしやすく、肌への負担も少ないため、こまめに塗り直しながら使いましょう。

日やけ止めのタイプで選ぶ

日やけ止めにはさまざまなタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットが異なります。

タイプ 特徴 メリット デメリット
クリーム 定番のしっかり密着タイプ 保湿力が高く、落ちにくい 伸びにくく、ムラになりやすい
乳液 クリームより軽い使い心地 肌になじみやすく、顔・ボディ両方に使いやすい やや落ちやすい
ジェル 伸びがよく、みずみずしい ムラになりにくく、べたつきにくい 落ちやすい
リキッド 2層式で振って使うタイプ 高いUVカット効果のものが多い 乾燥しやすいものがある
スプレー 広範囲に使えて手軽 手を汚さず塗布でき、塗り直しに便利 ムラになりやすい

雨の日は紫外線量が少ないため、肌への負担を抑えた乳液タイプやジェルタイプの日やけ止めがおすすめです。

保湿効果で選ぶ

雨の日は湿度が高く、一見すると肌の乾燥とは無縁に思えます。しかし、湿度が高い環境では、肌の水分と油分のバランスが崩れやすくなるため、意外と乾燥しやすいのです。

特にUVカット効果の高い日やけ止めは、乾燥しやすいものが多く、肌がカサつくこともあります。

乾燥が気になる方は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が配合された日やけ止めを選びましょう。また、汗や皮脂が出やすい雨の日は、軽いテクスチャーでべたつきにくいものを選ぶのもポイントです。

落としやすさや成分で選ぶ

クレンジング料を使わなくても、石けんで落とせる日やけ止めなら、肌への負担を軽減でき、簡単に落とせるため便利です。

石けんで落とせる日やけ止めは、ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)のものが多く、紫外線散乱剤を使用しているのが特徴です。

・紫外線吸収剤:紫外線を肌の上で吸収し、熱エネルギーに変えて放出
・紫外線散乱剤:紫外線を吸収せず、肌の上で反射・散乱させることで紫外線をカットする

紫外線散乱剤は肌への刺激が少ないのがメリットです。しかし、粉末状の成分であるため、白浮きしやすいことがあります。また、配合量が多いと肌が乾燥しやすくなるため、日やけ止めを塗る前にしっかり保湿することが欠かせません。

特に敏感肌の方は、落としやすさに加えて、アルコールフリーやパラベンフリーなどの「○○フリー処方」をポイントに選ぶとよいでしょう。また、香料や着色料、添加物などが少ないシンプルな処方のものを選ぶのもおすすめです。

持ち歩きやすさで選ぶ

雨の日は湿度が高く、汗や雨で肌が濡れやすくなるため、外出先で日やけ止めが落ちやすくなります。自宅用とは別に、コンパクトなサイズの日やけ止めをひとつ持っておくとよいでしょう。

また、朝は雨でも急に晴れて強い日差しが降り注ぐことがあります。

こうした場合にUVカット効果のある仕上げパウダーやスプレータイプの日やけ止めがあると、外出先でも手軽に紫外線対策ができます。

日やけ止めに追加で!雨の日の日やけ対策

日やけ止めだけではなく、雨の日にできる紫外線対策を取り入れることで、よりしっかりと肌を守れます。ここでは、日やけ止めに加えて意識したいポイントを紹介します。

晴雨兼用の傘や帽子を活用する

雨の日は、晴雨兼用の傘や帽子を活用するのが効果的です。突然雨がやんで日差しが差し込むこともあるため、紫外線対策として持ち歩くといざというときに役立ちます。

傘を選ぶ際は、UVカット加工が施されたものを選びましょう。傘のUVカット率は、「紫外線遮蔽率」「紫外線カット加工」などと表記され、紫外線をどの程度防げるかを示しています。

傘の紫外線遮蔽率が高いほど、紫外線を防ぐ効果が期待できます。例えば、「紫外線遮蔽率99%」と記載があれば、99%の紫外線をカットできることを意味します。

また、帽子を選ぶときは、つばが広めのデザインを選ぶと、顔や首まわりの日やけを防ぎやすくなります。ただし、傘や帽子では地面からの照り返しによる紫外線を防ぎにくいため、日やけ止めとの併用が大切です。

衣服で肌を守る

梅雨の時期は湿度が高いため、つい半袖やノースリーブなどの涼しい服装を選びがちですが、紫外線は肌にじわじわと影響を与えます。

できるだけ、薄手の長袖やくるぶしまで隠れるボトム、UVカット機能のある衣類を取り入れるのがおすすめです。最近では、軽くて通気性のよいUVカットパーカーやアームカバーなど、暑い時期でも快適に使えるアイテムが多く販売されています。

また、車を運転するときは紫外線が腕に当たりやすいので、アームカバーを活用すると日やけを防ぎやすくなります。

サングラスを着用する

紫外線は肌だけでなく、目にも影響を与えるため、雨の日でもUVカット機能付きのサングラスをかけるのがおすすめです。

目から紫外線が入ると、角膜や水晶体にダメージを与える可能性があり、将来的には白内障や加齢黄斑変性などの症状につながるリスクがあります。

サングラスを選ぶときは、「UVカット率99%以上」など、紫外線防止機能が明確に表示されているものを選びましょう。表記がない場合、十分なUVカット効果が得られない可能性が高いため注意が必要です。

まとめ

雨の日でも紫外線は降り注いでいるため、日やけ止めは欠かせません。紫外線量は晴れの日より少ないものの、UV-Aは雲を通過して肌にじわじわとダメージを与えます。油断せず、ガードしましょう。

この記事で紹介したSPF・PA値やタイプ、成分などの選び方を参考に、雨の日に適した日やけ対策を習慣にしていきましょう。

また、晴雨兼用の傘や帽子、UVカット加工の衣類、サングラスなどを併用すると、さらに紫外線対策の効果が高まります。雨の日だからと油断せず、しっかり対策して肌を守りましょう。

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