肌荒れ時に化粧しても大丈夫?化粧品の選び方やメイクのポイント、注意点も解説

「肌荒れが気になるものの、すっぴんでは人に会いづらいからできればメイクをしたい」と考えている方はいるでしょう。 肌荒れしているときは、極力メイクは控えたほうが良いとされていますが、適切な化粧品を選んだり、メイク方法を見直したりすることで、肌への負担を軽減することは可能です。今回は、肌荒れをしているときの化粧品の選び方やメイクのコツ、注意点について解説します。


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肌荒れしている場合の化粧品の選び方

肌荒れをしているときは、肌がデリケートな状態です。メイクは肌に負担となるため、肌荒れ中はなるべく控えたほうが望ましいとされています。

とはいえ、「会社や友人との集まりなどがあるからどうしてもメイクがしたい」という場合もあるでしょう。ここでは、肌荒れしている場合の化粧品の選び方を紹介します。

選び方1|低刺激の成分を選ぶ

肌が敏感なときは、なるべく肌への刺激が少ない成分が配合された化粧品を選びましょう。肌のバリア機能が低下している状態では、化粧品に含まれるアルコールなどが刺激となり、肌荒れを悪化させる可能性があるからです。

そのため、アルコールフリーでアレルギーテスト済みの化粧品を選ぶのがおすすめです。ただし、必ずしもアルコールが肌トラブルを起こすとは限りません。

また、アレルギーテスト済みのものでも、人によっては合わないことがあります。個人差があるため、パッチテストをするなどして肌に合う化粧品を見つけることが大切です。肌に異常がみられた場合は使用を中止し、必要であれば皮膚科への受診を検討しましょう。

選び方2|石けんでオフできるものを選ぶ

クレンジング剤を使わずに済む、石けんで落とせるコスメは、肌への負担を抑えたい方におすすめです。特に、石けんで落とせるベースメイクは、配合成分がシンプルで肌への刺激が少ないものが多く、敏感肌の方でもメイクを楽しむことができます。

また、肌荒れが気になるときのクレンジングには注意が必要です。洗浄力の高いクレンジング剤を使用した場合、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうおそれがあります。肌のバリア機能が低下すると、洗い上がりに乾燥によるつっぱりを感じることがあるかもしれません。

洗浄力がやさしいクレンジング剤(クリームやミルクなど)であれば、敏感肌の方でも 使用できるので、おすすめです。

選び方3|UV効果があるものを選ぶ

UV効果のあるコスメは、メイクをしながら紫外線対策ができる便利なアイテムです。紫外線による肌へのダメージを防ぐのに役立ちます。

しかし、UV効果のあるコスメだけでは、十分な紫外線カット効果を得られない場合があります。特に、長時間屋外で過ごす場合やレジャーなどで汗をかくような状況では、UV効果のあるコスメだけではしっかり防止できるとは言い切れません。

より確実な紫外線対策を行うには、UV効果のあるコスメに加えて、日やけ止めを併用することをおすすめします。また、肌荒れしやすい方は、紫外線散乱剤が配合されている敏感肌用の日やけ止めなどを使うとよいでしょう。

肌荒れしている際に化粧をする際のポイント

肌荒れしているときのメイクは、どのようなことに注意したら良いのでしょうか。

ポイント1|メイク前にしっかり保湿をしておく

乾燥肌だけでなく、ニキビ肌など、どのような肌質の方にとっても保湿は欠かせません。肌が乾燥していると、ファンデーションが肌になじまず、その後のメイクもヨレやすくなってしまいます。

そのため、メイク前は化粧水でしっかりと水分を補い、乳液やクリームなどでうるおいを閉じ込めることが大切です。

また、乾燥が気になる部分は、化粧水をコットンに含ませてからパックをするなど、集中的にケアするのもおすすめです。丁寧に保湿をすることで、ファンデーションのノリも良くなり、メイクが長持ちしやすくなります。

ただし、油分が多いものを重ねすぎると、逆に肌がベタついてしまう場合があります。メイク崩れの原因にもつながるため、化粧品を選ぶ際は、自分の肌質に合ったものを選ぶことがポイントです。

ポイント2|肌状態に合わせたファンデーションを使う

ファンデーションは、肌荒れの状態によって使い分けることがポイントです。それぞれの肌質におすすめのファンデーションは下記の通りです。

肌の状態 おすすめのファンデーション
肌が乾燥しがち リキッドタイプのファンデーションの中でも、保湿成分をたっぷり配合したものがおすすめ。

クリームのようなテクスチャーで、乾燥してゴワついた肌にもよくなじむ。

ニキビがある ニキビの原因である「アクネ菌」にアプローチする薬用タイプのファンデーションが適している。

ニキビケアもできるクリームコンシーラーを併用するのもおすすめ。

肌のベタつきが気になる 油分が少なく、テカリを抑えられるリキッドタイプやパウダータイプがおすすめ。

ポイント3|ナチュラルメイクで仕上げる

ベースメイクをすることで肌を保護することもできますが、厚塗りするのは逆効果です。

ファンデーションやコンシーラーをたくさん重ねると、毛穴が詰まり、ニキビが悪化してしまう可能性があります。これらの製品には油分が含まれているため、ニキビがある場合は特に注意が必要です。

そのため、ファンデーションを薄く均一に塗り、気になる部分には少量のコンシーラーなどでカバーするのがおすすめです。ベースメイクを控えめにすれば肌への負担が減り、洗浄力のやさしいクレンジング剤でも、十分にメイクを落とすことができます。

ポイント4|ポイントメイクをメインにする

肌荒れが気になるときは、ポイントメイクを活用するのもひとつの方法です。アイシャドウやリップなど、ポイントメイクで顔にアクセントをつけると、その部分に相手の視線が集中しやすくなります。薄化粧の印象を与えずに、肌荒れが気になる部分をカモフラージュできるでしょう。

ただし、ポイントメイクを濃くしたときは、洗浄力が高いクレンジング剤が必要になります。濃すぎるメイクは肌に負担がかかるため、ポイントメイクも同様に適度な濃さにすることが大切です。

また、ハイライトをポイント使いすることで、自然で美しい肌に仕上げることができます。ハイライトに含まれる微粒子が光を拡散、反射することで、肌にツヤと輝きを与え、立体感を出します。

特に、顔全体の印象を明るくしたいときは、頬骨の高い部分や目尻にハイライトを入れると良いでしょう。

肌荒れ時に化粧をする際の注意点

肌荒れがあるときは、肌が通常よりも敏感になっています。ここでは、肌荒れ時に化粧をする際の注意点を紹介します。

注意点1|化粧道具を清潔に保つ

メイクブラシやパフを長期間洗わずに使い続けていると、皮脂やファンデーションなどの汚れが溜まり、雑菌やダニなどが繁殖しやすくなります。肌荒れで肌が敏感になっているときは、これらの汚れが刺激となり、ニキビや赤みなどが悪化してしまうおそれがあるため注意が必要です。

清潔な状態のメイクブラシやパフを使用して、肌への刺激を最小限に抑えましょう。ベースメイクを指で塗る場合も、必ず手を洗って清潔にしてからメイクをするよう心がけてください。

注意点2|摩擦に注意する

メイク時にも、肌をこすらないようにすることが大切です。ベースメイクは、肌にシワができないくらいの力加減でやさしく伸ばし、手のひら全体で押さえてなじませましょう。

ブラシやパフを使うときも、こすらずやさしく滑らせるようにするのがポイントです。伸びの良いテクスチャーのベースメイクであれば、肌への摩擦を減らしながらムラなく仕上げることができます。

注意点3|長時間のメイクを避ける

メイクは時間とともに酸化し、肌に悪影響をおよぼすおそれがあります。メイクを長時間つけたままにすると、毛穴の詰まりや肌荒れを引き起こす原因になりかねません。

帰宅後はなるべく早くクレンジングをする習慣をつけ、肌への負担を減らすようにしましょう。

まとめ

肌荒れ中は、普段使用している化粧品でも肌に負担がかかる場合があります。そのため、肌に刺激を与えないよう、メイクはなるべく控えたほうが望ましいといわれています。

とはいえ、どうしても化粧をする必要があるときは、低刺激の化粧品や、石けんでオフできるもの、UV効果があるものを選ぶのがおすすめです。

また、メイク前に保湿ケアを十分に行い、薄化粧にしてポイントメイクをメインにするなど、工夫しながら肌をいたわりましょう。メイク時の摩擦や長時間のメイクを避け、化粧道具を清潔にしておくことも大切です。

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