敏感肌向けスキンケアの基礎知識!スキンケアの注意点や化粧品の選び方を解説

敏感肌の方は、ささいな刺激や気候の変化に悩まされがちです。肌トラブルが起こりやすいため、自分に合うスキンケア製品が見つからず困っている方もいるのではないでしょうか。 今回は、肌悩みが現れやすい敏感肌について解説します。スキンケアのポイントや製品の選び方についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。


この記事は約6分で読み終わります。

ランキングバナー

そもそも敏感肌とはどんな状態?

「敏感肌」とは、肌バリアが低下し、外部刺激に敏感になっている肌質のことを指します。医学的に定義されているわけではなく、現れる症状も人それぞれです。

肌バリアが低下する要因として、睡眠不足、ストレス、食生活の乱れ、紫外線、汗、温度変化などがあげられます。肌トラブルが引き起こされると、肌バリアをますます低下させてしまうことにもなりかねません。

肌状態の悪循環を断ち切るには、肌トラブルを招く原因を取り除く必要があります。さらに、肌状態にあったスキンケア製品を使って、乱れてしまった肌の水分と油分を補い保つことも重要です。

敏感肌のスキンケアが必要なのはこんな人

敏感肌の状態は人によって異なり、感じ方もさまざまです。なかには、自分が敏感肌だと気づかないまま肌トラブルに悩んでいる方もいるかもしれません。以下に挙げる例に当てはまっていたら、一度、普段のケアやスキンケア製品を見直し、必要に応じて皮膚科を受信してみましょう。

<敏感肌の例>
・化粧品をつけた後に皮膚が赤くなる
・洗顔時に肌がつっぱる感じがする
・花粉などのアレルギー反応が起こる
・マスクと肌の接触で肌が荒れる
・空気が乾燥すると顔や体がかゆくなる など

そのほか、一時的な生活習慣の乱れや気温・気候の変化でも肌バリアが低下してしまうことがあります。普段の肌悩みはなくても「最近急に肌トラブルが起きるようになった」「毎年、冬になると肌がつっぱる」という場合も要注意です。

敏感肌向けスキンケアの基本

ここからは、敏感肌向けスキンケアの基本を解説します。ポイントは「洗浄」「保湿」「紫外線対策」の3つです。

洗浄のポイント

「洗浄」では肌刺激にならない、やさしい洗い方をしつつも、余分な皮脂や汚れはきちんと洗い流せているかがポイントとなります。下記に紹介する手順を意識してみてください。

<洗顔の方法>
1.手をきれいに洗ってから、30~32度のぬるま湯で顔を洗う
2.濡らした手に低刺激性の洗顔料を取り、よく泡立てる
3.空気を含んだ泡が立ったら、円を描くように泡を転がしていく。
4.顔の各パーツを丁寧に洗ったあと、ぬるま湯でしっかり洗い流す
5.やわらかいタオルを顔に当てて水気を取る

やさしく洗っているつもりでも、実は肌に負担をかけている場合があります。汚れを落とそうとゴシゴシと洗ったり、乾いたタオルで顔をこすったりしないように気を付けましょう。

また、化粧品の成分が肌刺激になり得るため、メイクをした日はクレンジングを併用し、確実に汚れを落とさなくてはいけません。しっかりと洗う必要がありますが、肌負担は避けたいところです。拭き取りタイプのクレンジングは摩擦刺激を与えやすいので使用方法には注意しましょう。

保湿のポイント

「保湿」では、水分と油分を補給して適度なバランスを保つことが大切です。洗顔後の肌は水分が失われやすいため、できるだけすぐに保湿ケアをしましょう。保湿ケアの流れは、まず化粧水で水分を補い、その後、乳液やクリームなどの油分でカバーするのが基本です。

スキンケア製品の使用にコットンが推奨されている場合がありますが、繊維によっては摩擦刺激となるため、肌が敏感なときは手を使うことをおすすめします。手のひらを使ってやさしく塗布し、乾燥しやすい部分は重点的に手のひらで押さえるようになじませるのがポイントです。

紫外線対策のポイント

「紫外線対策」は、紫外線による肌ダメージをいかに防ぐかが重要となります。

敏感肌は紫外線の影響で、肌トラブルや乾燥が起きやすい状態となっています。また、紫外線は一年中降り注いでいるため、外出時には日やけ止めや日傘、帽子で肌を保護するようにしましょう。

日やけ止めを選ぶ際は、SPFやPAの数値を参考にしてください。SPFは肌に炎症を引き起こすUVBへの防止効果、PAは肌のうるおい成分にダメージを与えるUVAへの防止効果を示します。

数値が高いほど紫外線から肌を護る効果が高まりますが、そのぶん洗い流しにくくなり、肌に負担となってしまうおそれもあります。そのため、下記の利用シーンにあわせて日やけ止めの強さを使い分けることが大切です。

日常の買い物や散歩:SPF10~30、PA+~++
屋外でのレジャーや軽いスポーツ:SPF10~30、PA++~+++
炎天下でのレジャーやマリンスポーツなど: SPF30~50、PA+++~++++

敏感肌向けスキンケア製品の選び方

自分に合うスキンケア製品を使うことは、どんな肌質であっても大事なことです。敏感肌の方はとくに慎重に見極めたいところですが、さまざまな製品を試すのはハードルが高い方もいるかと思います。

ここでは、敏感肌向けスキンケア製品を選ぶ際に注目してほしいポイントを解説しますので、購入の際にぜひご参考にしてください。

低刺激の化粧品を選ぶ

化粧品は、できるだけ肌に優しい処方の製品を選びましょう。成分によっては、敏感肌の方にとって刺激が強い可能性があるため、低刺激性の製品を使うことをおすすめします。

ただし、パッケージに低刺激と表記されていても、すべての方に合うとは限りません。成分表を確認するのも大事ですが、もし不安なら使用前に顔以外の部分でパッチテストをしてみましょう。問題がないことが分かれば、気がねなく使用できます。

保湿成分が含まれる化粧品を選ぶ

敏感肌は肌バリアの低下で乾燥しやすいため、保湿成分が入っている化粧品を選ぶのもおすすめです。化粧水で水分を補い、乳液やクリームで蒸発を防ぐのが基本ですが、顔の部位によって乾燥しやすさが違ったり、季節によって変化したりと、常に同じ肌状態とは限りません。

敏感肌になりやすい方は、しっかり保湿したいとき用の高保湿な製品も用意し、季節や部位によって使い分けるのもおすすめです。

高保湿成分の例としては、ヒアルロン酸、アミノ酸、コラーゲン、スクワランが含まれているものが適しています。ご自身でも成分表記を確認してみましょう。

敏感肌向けの商品テストをクリアした化粧品を選ぶ

敏感肌の方が実際にテストし、肌トラブルが起きなかったと確認できた製品を選ぶのがおすすめです。パッケージに「〇〇テスト済み」と表記されているのが目安です。代表的な商品テストは次の3つです。

・パッチテスト
低刺激のスキンケア製品の多くが実施している、皮膚に対する刺激の強さを調べたテストです。開発段階で皮膚科専門医が立ち合って行われています。

・アレルギーテスト
複数回、時間を分けて皮膚に塗布し、経過を確認してアレルギー反応がでないかを確かめるテストです。パッチテストと同じく、皮膚科専門医が立ち合って行います。

・スティンギングテスト
製品を皮膚に塗り、一時的なかゆみやヒリヒリが生じないか確認するテストです。

※いずれもすべての方に刺激やアレルギーが起こらないということではありません

まとめ

敏感肌の原因や症状は人によって異なりますが、肌バリアを低下させないよう、丁寧なスキンケアを行うことが大切です。「洗浄」「保湿」「紫外線対策」の3つを心がけ、肌の水分と油分の適切なバランスを保ちましょう。どんなスキンケア製品を選べばいいのか悩む場合は、今回解説したポイントを意識して選び、健やかな肌を目指してください。

また、敏感肌のエイジングケアについては下記の記事でも詳しく紹介していますので、こちらもぜひ読んで参考にしてください。
敏感肌のエイジングケアのポイント!化粧品の選び方も解説

ランキングバナー