乾燥肌の原因は“保湿力”の低下
保湿とは、肌にうるおいを与えるだけではありません。肌に本来備わっている「うるおう力」を促し、肌バリアをサポートすることが重要です。
肌は表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっており、肌バリアを担っているのは表皮の最も外側にある「角層」です。この角層に含まれる保湿成分が減少することで、乾燥しやすくなってしまいます。
ここからは、肌バリアが損なわれ、保湿力が低下してしまう原因について紹介します。
スキンケアが間違っている
メイク落としや洗顔、パックやピーリングをしすぎるなどの日常的な行動が、乾燥しやすい肌状態をつくっているケースがあります。
・洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料を使っている
・熱いお湯で洗顔している
・洗顔の頻度が高い
・毛穴パックやピーリングの頻度が高い
このようなケアをしていると、角層を傷つけたり、肌の保湿をサポートしている天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質、皮脂を洗い流したりしてしまいます。特に、洗顔後に肌がつっぱるような感覚がある方は、間違ったスキンケアで肌の保湿力を低下させている可能性が高いです。
紫外線予防ができていない
紫外線は、角層を覆う皮脂を酸化させ、肌バリアの働きを弱めてしまいます。
肌バリアが低下すると、外からの刺激を受けやすくなり、トラブルが起こりやすくなるのです。日やけだけでなく、肌荒れやニキビなどの症状も引き起こす可能性があります。
空気が乾燥している
空気の乾燥も、肌の保湿力が低下する原因のひとつです。特に、秋から冬にかけての時期や、冷暖房が効いた室内は、空気が乾きやすい環境です。角層から水分が奪われてしまうため、肌が乾燥する原因になってしまいます。
加齢の影響が出ている
肌の水分量が最も多い時期は、生まれたばかりの赤ちゃんの頃だといわれています。しかし、歳を重ねていくにつれ、肌の水分量は徐々に減少していきます。
また、肌に弾力を与えるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの成分も、20代後半~30代を過ぎたころに減少し始めます。さらに、角層内の天然保湿因子(NMF)や皮脂も、年齢とともに減少してしまうのです。
加齢により肌バリアが低下すると、乾燥をはじめとする外界からの刺激に弱くなってしまいます。
乾燥肌の人のための正しい保湿ケア
ここからは、肌の保湿力を高める正しいスキンケアについて解説します。
手順1.化粧水で肌に水分を浸透させる
まずは、化粧水を使って肌に水分を浸透(※)させます。
洗顔後の清潔な肌に、化粧水やローションをたっぷりと含ませます。手のひらとコットン、どちらを使用しても構いませんが、肌の状態によってはコットンの繊維が刺激になることもあるため、こすらないよう気をつけましょう。
数回に分けてしっかりと水分を浸透(※)させるのがポイントです。
※浸透:角質まで
手順2.美容液で保湿力をアップさせる
次に、適量の美容液を顔全体に馴染ませていきましょう。
美容液は、肌の悩みに合わせて集中ケアができるアイテムです。肌の乾燥が気になる場合は、保湿効果が高い美容液を選びましょう。例えば、以下のような美容液成分が含まれる商品がおすすめです。
・セラミド
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・グリセリン
・スクワラン
・エラスチン
手順3.乳液やクリームで水分を閉じ込める
最後に、乳液やクリームで油分を補います。顔全体を包み込むように塗ってください。
乳液やクリームは、手順1と2で肌に浸透(※)させた水分の蒸発を防いでくれます。また、角層を柔らかくし、なめらかな肌へ導いてくれる効果も期待できます。
※浸透:角質まで
乾燥肌の保湿ケアで気をつけたいポイント
肌の状態を整えて保湿力をアップさせるには、毎日の保湿ケアが重要です。最後に、乾燥肌のケアで気を付けたいポイントについて紹介します。
保湿ケアは1日2回行う
少なくとも朝と晩、1日2回は保湿ケアを欠かさないようにします。特に洗顔後や入浴後は肌から水分が逃げてしまいやすいので、なるべく早めに保湿ケアをしましょう。肌に水分が残っている状態で保湿することで、よりしっとりとした仕上がりを目指せます。
肌に刺激を与えないように注意する
保湿ケアの際に、肌の刺激になることは避けましょう。摩擦によって、肌バリアが損なわれてしまう可能性があります。たとえば、化粧水や美容液を少しでも浸透(※)させようと力を入れすぎてしまう、強くタッピングしてしまうという行動が挙げられます。
肌は労わるように、優しく触れるのが基本です。保湿ケアでも、まずは手で人肌になるまで温め、こすらないようにソフトな触り方で塗るようにしてください。手を使う場合はタッピングではなく、手のひら全体を使って顔を包むようにおさえましょう。
また、角質をケアできるピーリングは使用しすぎず、適度な間隔をおいて行ってください。
※浸透:角質まで
使用量に気をつける
化粧水・美容液・クリームなどは乾燥の度合いに合わせて、適量を使用します。商品の裏に記載されていることもありますので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
目元や口元など、特に乾燥が気になる箇所には、プラスでケアをすることをおすすめします。スキンケア後の肌の様子を見ながら、自分にとって適切な量を見極めていきましょう。
乾燥肌にはシーボンのスキンケアシリーズがおすすめ
ここからは、乾燥肌の方におすすめなシーボンのスキンケアシリーズをご紹介します。
フェイシャリストシリーズ
フェイシャリストシリーズは、肌本来の美しさを引き出すベーシックケアラインです。乾燥した肌に素早くうるおいを届け、みずみずしい状態へと導きます。シリーズに共通して、肌がもともと持っている水分の保持能力に着目した、多くの保湿成分を配合しているのが特徴です。
クレンジングと洗顔料がそれぞれ3種類、肌タイプやお悩みに合わせて選べます。化粧水、乳液、薬用美容液、保湿クリームなど、豊富なラインナップを揃えています。基本的な保湿ケアから始めたい方におすすめです。
フェイシャリストシリーズの詳細は以下をご覧ください。
フェイシャリストシリーズ一覧
フェイシャリストセンシティブシリーズ(※)
フェイシャリストセンシティブシリーズは、敏感になりやすい肌をケアし、肌荒れ予防の効果が期待できるケアラインです。保水力の高い成分が、刺激を感じやすい肌に優しく浸透(※)していきます。
商品ラインナップは化粧水とクリームの2種類です。乾燥肌かつ肌荒れの悩みを持つ方におすすめです。
フェイシャリストセンシティブシリーズの詳細はこちら
フェイシャリストセンシティブシリーズ一覧
※フェイシャリストセンシティブシリーズ:生産終了につき、なくなり次第終了
※浸透:角質まで
まとめ
肌の保湿力は、さまざまな理由で低下してしまいます。肌の乾燥を予防するため、正しい保湿ケアを心がけましょう。水分を補うだけでなく、うるおった肌の水分をキープすることを意識してください。