肌のキメを整えるために必要なお手入れは?キメが乱れる原因も紹介

「最近、肌のうるおいやハリがなくなってきた気がする……」「化粧ノリも悪くなってきたみたい……」これらの原因のひとつに、肌のキメの乱れが考えられます。 肌のキメが乱れると、くすみや乾燥を引き起こしやすくなるため、顔色が悪い印象を与えてしまうことにもなりかねません。そこで今回は、肌のキメが乱れる原因と、肌のキメを整える方法についてご紹介します。


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そもそも肌のキメとは?

肌のキメとは、遠くから見ただけではわからない肌表面の細かい凸凹のことです。肌のキメを構成しているのは、「皮溝(ひこう)」といわれる溝と、その間の盛り上がった部分である「皮丘(ひきゅう)」です。

キメの整った肌は、皮溝と皮丘がバランス良く配置されていて、三角形の模様のように見えます。細かい三角形が均一に並んでいるほど、キメの整った美しい肌に見えるのです。シワやシミが気になりにくく、若々しい肌印象に近づけます。

また、うるおいのある肌はキメがきれいに整っています。見た目が良くなるだけでなく水分をキープしやすくなり、外部刺激から肌を護ることができるのです。しかし、肌が乾燥してカサつきや肌荒れが見られると、キメも乱れてしまうため注意しましょう。

肌のキメが乱れる原因

普段、何気なく過ごしているなかにも、肌のキメが乱れる原因が隠れています。ここからは、肌のキメが乱れる原因をご紹介します。

皮膚への刺激

肌ストレスは肌のキメを粗くする原因につながります。特に摩擦や過度なセルフマッサージなどは肌に負担をかけやすくなるため、注意しましょう。

洗顔で余分な皮脂や汚れを洗い流すことは、肌を清潔に保つために重要ですが、必要以上にゴシゴシこするのはおすすめできません。過度なセルフマッサージも同様で、無意識に行っていることが知らず知らずのうちに肌にダメージを与えている可能性があるからです。

摩擦による肌への刺激を軽減するために、スキンケアを行う際はやさしく肌に負担をかけないように配慮することが重要です。

また、紫外線や乾燥などの影響で肌がダメージを受けると、必要な角層が剥がれやすくなります。肌バリアが低下するとうるおいを保持する力が弱まってしまい、肌のキメも乱れて毛穴が目立ちやすくなります。

乾燥

秋・冬のように乾燥しやすい季節だけでなく、冷房や暖房などの空調により年間を通して肌は乾燥しやすい状態です。乾燥した肌は、肌のキメも粗くなりやすいため注意しましょう。

乾燥するとふっくら膨らんでいる皮丘がしぼんでしまい、皮溝の幅が広がったり、なくなったりすることがあります。

乾燥が進むと肌表面の水分保持機能も低下して角質が溜まりやすくなり、肌を触るとザラつきが感じられて肌表面も白く毛羽立って見えるようになるのです。

さらに乾燥が酷くなると、肌がうろこのように見える「鱗屑(りんせつ)」が大きくなり、キメの粗い肌になってしまいます。

年齢によるもの

年齢を重ねるとともに、肌のターンオーバーの周期も自然と長くなっていきます。通常であれば、約28日周期で肌の再生が繰り返されますが、若いころに比べて明らかに肌が生まれ変わるスピードが遅くなります。

剥がれるはずの角質が留まり、角層が厚くなってゴワゴワするといったキメの乱れにつながるのです。

健康的な肌のキメは皮溝と皮丘が規則的な三角形を作り、細かい編み目のように張り巡らされています。三角形状のものが細かければ細かいほど良い状態で、理想的な肌に近づくほどシワやシミが目立ちにくく、肌のキメが整った状態と言えます。

肌のキメを整える方法

肌のキメが乱れる原因は、乾燥や摩擦など多岐に渡ります。これらの原因に対処するには、普段から肌の状態を整える行動を実践していくことが大切です。ここからは、肌のキメを整えるためにおすすめのスキンケア方法をご紹介します。

保湿を心がける

化粧水と乳液を使って、常にうるおいのある肌をキープするよう心がけましょう。しっかりと肌にうるおいを与えることで、キメを整える効果が期待できます。

基本的に朝と夜に洗顔をして清潔な状態にした後に、化粧水、乳液の順番に使用するのがポイントです。化粧水をたっぷり使い肌に水分を取り込むと、肌がやわらかくなり乳液がなじみやすくなるのです。

油分を含む乳液を塗ることで、うるおいのベールにフタをすることができます。丁寧にスキンケアを行うと肌が滑らかになり、乾燥などの外部刺激から肌を護りやすくなります。

とはいえ、湿度が低下すると肌の水分が奪われやすくなり、肌の乾燥を招きやすくなるため注意が必要です。「スキンケアをしているから大丈夫」と過信せずに、湿度が下がりやすい季節や室内が乾燥していると気づいたときは、加湿器などで湿度を調整すると良いでしょう。

紫外線対策をする

必要以上に紫外線を浴び続けると肌の老化が進んでしまうため、紫外線対策は重要です。真皮に含まれるコラーゲンやエラスチンには肌のハリを保つ役割があり、線維芽細胞(せんいがさいぼう)から作り出されます。

しかし、加齢や紫外線ダメージの影響により、線維芽細胞のはたらきが弱まると肌のハリが維持できなくなってしまいます。その結果、肌の乾燥を引き起こしやすくなり、肌のキメも乱れやすくなるのです。

また、紫外線は夏に多いイメージがありますが、秋や冬でも肌に影響をおよぼします。曇りの日や日陰にいるときでも、紫外線の影響を受けやすいので常に紫外線対策をするよう心がけましょう。

日やけを防ぐには、日やけ止めを活用するのが効果的です。日やけ止めは汗や皮脂などにより落ちやすくなるため、こまめに塗り直しましょう。また、ムラがでないように2度塗りするのもおすすめです。

肌への刺激を避ける

毎日のスキンケアやメイクをするときは、力を入れ過ぎないようにしましょう。洗顔時にゴシゴシこすって汚れを落とそうとすると、かえって肌の負担になりかねません。必要な皮脂まで洗い流してしまい、毛穴の周りにある角層も乱れてしまいます。

肌バリアが低下して乾燥の原因になってしまうため、洗顔するときはたっぷりの泡でやさしく洗うよう心がけましょう。洗顔料も摩擦につながりやすいので、肌に負担をかけないものを選ぶことをおすすめします。

肌のキメを整え若々しい印象の肌をキープするための秘訣

肌のキメを整えるには、生活習慣を見直すことも大切です。以下の3つのポイントを押さえて、ふっくらとキメの整った肌を目指しましょう。

・ストレスを溜めずに規則正しい生活をする
・睡眠の質を高める
・栄養バランスのとれた食事を意識する

ストレスを溜め込むと、肌の状態にも悪影響をおよぼします。活性酸素が増えやすくなり、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えてしまいます。ストレスをゼロにするのは難しいため、散歩や入浴など、自分なりのストレス解消法をいくつか用意しておくのがおすすめです。

また、睡眠不足になると、肌のターンオーバーの周期が乱れやすくなります。肌の修復に関係している成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、睡眠時間はもちろん睡眠の質にもこだわりましょう。睡眠の質を高めるために、室内の温度や湿度を調整したり、衣類や寝具を見直したりするのも効果的です。

肌を健やかに保つためには、体のなかに摂り入れるものにも意識を向けることが大切です。さまざまな食材から、必要な栄養素を補いましょう。特に不足しやすいたんぱく質やビタミン・ミネラルは、積極的に摂取するよう心がけてください。肌の乾燥が気になるときは、良質な脂肪も適度に摂り入れましょう。

まとめ

肌のキメが整っていると、うるおいをキープしやすくなり、外部刺激から肌を守ることができます。しかし、摩擦や乾燥、年齢を重ねることにより肌のキメは乱れやすくなってしまいます。

ふっくらとキメの整った肌を目指すには、スキンケアやメイクをするときに力を入れ過ぎないようにしたり、洗顔後に保湿を徹底したりすることが大切です。

季節や天気にかかわらず、紫外線対策を行うことを意識して、生活習慣を見直すことで美しい肌がキープできるように心がけましょう。

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