シートマスクの適切な順番は?目的別のシートマスクの種類もご紹介

保湿や肌荒れ予防に、気軽に取り入れられるシートマスク。しかし、「どんな順番で使えばいいの?」「どんなメリットがあるの?」と、わからないことも多いのではないでしょうか。 シートマスクの効果を高めるためには、適切な使用方法を守る必要があります。今回は、シートマスクを使う順番や目的別の使い方について解説します。


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シートマスクを使う順番は?

シートマスクを使う場合のスキンケアは、化粧水→シートマスク→乳液の順番に行います。

洗顔で顔の汚れを取り除き、化粧水で水分を補給した後にシートマスクをする流れが基本です。製品によって順番が変わることもあるので、使用前に使い方を確認しておきましょう。

シートマスクをした後は、肌がもっちりとうるおいを感じますが、時間がたつと水分や保湿成分が蒸発してしまうおそれがあります。化粧水やシートマスクでの水分補給を終えたら、仕上げに油分の多い乳液を使ってください。乳液の油分がうるおいを逃さないフタの役割をしてくれます。

シートマスクの種類

シートマスクには、成分や目的ごとにいくつかの種類があります。効果をしっかりと引き出すために、どんな種類があるのか知っておきましょう。今回ご紹介するのは、以下の4種類です。

・乾燥対策用
・肌荒れ対策用
・毛穴汚れ取り用
・ハリ・ツヤ用

乾燥対策用

乾燥対策用のシートマスクは、主に保湿効果が期待できる製品です。

乾燥に悩んでいる方は、ヒアルロン酸やコラーゲン、グリセリンなど保湿に優れた成分が含まれているものがおすすめです。不織布などに化粧水や美容液が浸してあるので、そのまま肌に貼り付けて使えます。

一般的に化粧水タイプの場合は洗顔後、美容液タイプの場合は化粧水の後に使用することが推奨されています。使うタイミングの目安は製品によって異なりますが、毎日使える製品が大半です。日常的な保湿ケアとしてプラスできます。

肌荒れ対策用

ゆらぎをケアしたいときは、肌荒れ対策用のシートマスクがおすすめです。

グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症成分(有効成分)が含まれている商品があります。肌にやさしい配合で作られているものであれば、敏感肌のニキビや肌荒れなどの肌悩みにも対応できます。大事な日の前や、肌荒れを防ぎたいときなどに使ってみてください。

ただし、すでに肌が肌荒れを起こしている場合は、シートマスクが刺激となってしまう可能性あるため控えましょう。

毛穴の汚れ取り用

毛穴の汚れが気になる場合は、毛穴パックを使う方法があります。主に鼻の黒ずみ汚れや角栓、古い角質を取り除くために週1回程度で使用する製品です。肌にパックを塗り、そのまま数分乾燥させると、はがすときに角栓も取り除けます。

はがしたパックに角栓や古い角質がとれていることが目で見て分かるので、すっきり感を味わえるのも魅力です。

ただし、乾燥したパックを肌からはがすときに物理的な刺激が加わりやすく、使う部位や肌質によっては肌への負担となる可能性があります。そのため、肌の状態が整っている状態で使用し、パック後は十分な保湿ケアを心がけましょう。

そのほか、古い角質や汚れをオフするケアには、クリームやペースト状のパックを肌に塗って洗い流すパックもあります。『落とすケア』を重視したい方の選択肢のひとつです。

ハリ・ツヤ用

ハリ・ツヤ用は、エイジングケア(※)を目指すタイプのシートマスクです。乾燥によるもたつきやシワにアプローチするために、保湿成分や美容成分を配合しています。不足しがちな成分をシートマスクで補うことで、ごわついた肌をやわらげ、もっちりと艶やかな肌へと導いてくれるでしょう。

ハリ・ツヤ用のシートマスクを選ぶときには、エイジングケアに効果が期待できる成分が含まれているかをチェックしてみてください。特にナイアシンアミドやレチノール、ビタミンCなどは、乾燥による小ジワやもたつきの予防に効果が期待できます。日々のスキンケアにプラスするスペシャルケアとして使用するのがおすすめです。

※エイジングケア:年齢肌にハリやうるおいを与えること

シートマスクを使うときのポイント

肌悩みに合わせた成分を手軽に補えるシートマスクですが、誤った使い方をすると肌荒れを引き起こすおそれがあります。シートマスクの良さを引き出すために、適切な使用方法を押さえておきましょう。

肌にぴったりと密着させる

シートマスクは顔に密着させることが大切です。肌から浮いてしまうとせっかくの保湿成分や美容成分が行き渡らなくなるので、しっかり貼り付けてください。

<貼り方>
1.おでこと目の位置が定まったら、顔の中心から空気が入らないように手で押さえながら貼る。
2.浮きやすい小鼻やほうれい線にも指をあて、シートマスクをしっかりと貼り付けていく。
3.こめかみは頬をおさえながら顔の際まで引っ張る。
4.最後に口元を押さえながらフェイスラインを引き上げて貼り付ける。

シートマスクを使用したあとは、乳液やクリームを塗ってうるおいを持続させます。はがしたまま放置しないように気をつけ、すみやかに乳液やクリームの油分でフタをしましょう。

シートマスクの使用時間を守る

シートマスクを使うと水分や美容液でうるおいを感じますが、使用時間を超えて使用するのは控えましょう。『長く使うほど効果が高まる』と誤解されている方も多いですが、目安の時間を超えて使うとシートが乾き、肌の水分を奪ってしまうおそれがあるからです。

製品に記載されている使用時間の目安を必ず守り、長時間の使用は避けましょう。また、週に数回の使用が推奨されているシートマスクを毎日使用したり、一日に何度も使用したりするのもおすすめしません。

シートマスクをのせる順番を守る

スキンケア製品には、それぞれメーカーが推奨している順番があります。自己流で順番を決めてしまうと、製品の持つ最大限の効果が引き出せなくなってしまうので注意しましょう。

シートマスクの多くは、洗顔後の清潔な肌に使うことを推奨していますが、美容液や乳液にも種類があり、化粧水の前に使うことで成分が浸透(※)しやすくなるものもあります。製品の説明をよく確認し、スキンケアの持つ効果を高めましょう。

※浸透:角層まで

肌が敏感なときは使用を控える

いつものスキンケアにプラスワンとして取り入れるシートマスクは、適切な種類と使い方をしていれば、肌の調子を整え、肌の悩みの予防につながります。大事なイベントや「ここぞ」という日が近いほど、手厚いスキンケアをしたくなるものです。しかし、シートマスクの使い方や選ぶ種類によっては、逆に肌荒れを招いてしまうことがあります。

肌が敏感になっているときや肌荒れが起きているときはシートマスクの使用は控えてください。肌の状態を見ながら慎重に使うのはもちろん、事前にパッチテストを行うのがおすすめです。

また、はがすときに物理的な力がかかる毛穴パックは注意しましょう。肌への刺激で別の肌悩みを引き起こすおそれがあります。また、毛穴パックで角栓や古い角質がはがされた皮膚は、非常に乾燥しやすい状態です。すぐに保湿ケアをすることを意識して使用しましょう。

まとめ

基本的にシートマスクは洗顔後の清潔な状態か、化粧水の後に使用します。保湿成分や美容成分で肌にうるおいを補ったあとは、乳液でフタをするのが基本の流れです。シートマスクには乾燥対策をはじめ、肌荒れのケアやエイジングケア(※)を目指すタイプもあるので、自分に合った製品を選び、適切な使い方で使用することが大切です。肌悩みへの対策として、気軽に取り入れてみてください。

※エイジングケア:年齢肌にハリやうるおいを与えること