肌荒れにコーヒーは影響する?肌荒れに良い食べ物・気をつけたい食べ物を紹介

「コーヒーをよく飲むけれど、肌荒れと関係があるのかな…」このように気になっている方もいるのではないでしょうか。コーヒーは毎日飲んでいる方も多く、飲み続けることで肌に影響がでないか心配な方もいるでしょう。 今回はコーヒーと肌荒れの因果関係について解説します。肌荒れにおすすめの食べ物や控えたい食べ物もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。


この記事は約7分で読み終わります。

コーヒーの摂り過ぎは肌荒れを引き起こすって本当?

コーヒーは仕事の合間やリフレッシュしたいときなど、さまざまなシーンで飲まれる身近な飲み物です。毎日欠かさず飲んでいるという方もいるでしょう。

とはいえ、コーヒーの摂り過ぎで肌荒れが起きるとは限りません。一説ではコーヒーに含まれているカフェインの摂り過ぎにより、過剰な皮脂の分泌を引き起こすといわれていますが、因果関係があると断定するのは難しいようです。

肌荒れの原因となりやすい食べ物って?

つい手が伸びてしまうスナック菓子や、汗がふきだすような辛いものなどは、肌荒れの原因になりやすいといわれています。ほかにも肌荒れの原因になり得る食べ物はたくさんあります。ここからは食べ過ぎに注意が必要な食べ物をご紹介します。

油分が多い食べ物

ファストフードのフライドポテトや揚げ加工されているカップ麺のようなインスタント食品など、脂肪分の多い食べ物は肌荒れの原因になりやすいため食べ過ぎないようにしましょう。

高脂質、高カロリーの食事を毎日のように食べていると、脂質などの過剰摂取につながりかねません。脂質を摂り過ぎると皮脂の分泌を高めてしまい、ニキビや肌荒れができやすくなってしまいます。

また唐揚げや天ぷらなどの揚げ物も油を多く使うため、脂質を摂り過ぎないよう心がけましょう。脂肪分が多い食べ物は肌の酸化を招き、肌の老化を進めてしまうおそれがあります。肌荒れを防ぐためには食べる量を調整するなどの工夫が必要です。

甘いもの

「甘い物は別腹」といわれるように、満腹でも甘い物が食べたくなるときはありませんか。しかしケーキやお菓子などの甘いものには、脂肪分や糖分がたっぷり含まれています。必要以上に摂り過ぎてしまうと皮脂の分泌が増えやすくなり、肌荒れの原因になりかねません。

市販のチョコレートのなかには、口溶けやなめらかさを出すために脂肪分が含まれています。また、カカオそのものには甘さがないため、糖分も多く含まれるものもあります。

チョコレートを食べる際は、商品のパッケージを確認して低糖質、低脂質の高カカオチョコレートなどを選ぶと良いでしょう。ただし、過剰に摂取すると、肌荒れを引き起こしやすくなるため注意が必要です。

香辛料の効いた刺激物

スパイスが効いた食べ物など刺激物を食べると、汗と一緒に皮脂も分泌されます。刺激物を摂り過ぎると過剰な皮脂分泌を引き起こし、肌荒れやニキビの原因になりやすく、症状を悪化させる場合もあるため注意しましょう。

またカプサイシンが多く含まれている唐辛子などの香辛料は、食べ過ぎると胃腸に負担をかけてしまいます。

胃腸が弱ると消化力が落ちて栄養を吸収しにくくなります。すると、必要な栄養を体内に届けることが難しくなり、肌の不調につながることもあります。刺激物は食欲をそそるため食べ過ぎてしまう方もいるかと思いますが、ほどほどに楽しむようにしましょう。

肌が荒れてしまったら積極的に摂りたい栄養素

肌荒れの原因となる食べ物を控えながら、肌の調子を整える栄養素を摂ることも大切です。普段の食生活のなかで、肌荒れ予防におすすめの栄養素を積極的に摂りましょう。ここからは肌荒れ対策におすすめの栄養素についてご紹介します。

タンパク質

タンパク質は肌の健康を保つための栄養源として、重要な役割があります。タンパク質が不足すると代謝が悪くなり、肌のターンオーバーの周期が乱れてカサカサ肌になってしまいます。その結果、肌荒れを引き起こすおそれがあるため、タンパク質はしっかりと摂ることが大切です。

また、タンパク質が分解されて生成されるさまざまなアミノ酸は、細胞の原材料として活用されています。肌にハリやツヤを与えるコラーゲンの構成成分も、アミノ酸からできています。

ダイエットのために食事量を減らすとタンパク質も不足しやすくなるため、健康的な肌をキープできるように意識して摂りましょう。タンパク質は主に肉や魚、卵、大豆に多く含まれています。

ビタミンA

ビタミンAは皮膚や粘膜のうるおいをキープして、皮膚のターンオーバーの周期を整える効果が期待できる栄養素です。抗酸化ビタミンとも呼ばれ、紫外線による刺激や乾燥によるストレスなどによって生じた過酸化脂質を抑制し、酸化によって起こる細胞の損傷や日やけによる炎症などを防ぐはたらきがあります。

また、ビタミンAは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。比較的熱に強い栄養素なので、炒め物にして摂取するのがおすすめです。肌荒れしやすいタイミングに合わせてビタミンAを摂っておくと、肌荒れを防ぎやすくなります。

ビタミンAはうなぎやレバー、緑黄色野菜(ほうれん草、にんじん、かぼちゃなど)に多く含まれているため、積極的に摂取しましょう。

ビタミンB群

ビタミンBは肌の健康に欠かせない栄養素です。ビタミンBが不足すると肌の再生に直結するため、肌荒れの原因になってしまいます。特にビタミンB2とビタミンB6は細胞の再生を促したり、ホルモンバランスを整えたりするはたらきがあるので、不足しないよう意識する必要があります。

またビタミンBは体内で合成できず、体内に溜めておくことができません。紫外線を浴びる機会が多い日や、ストレスを感じやすい日など、肌荒れしやすいタイミングに合わせて摂り入れておくと肌荒れ防止に役立ちます。

ビタミンB2はモロヘイヤやブロッコリー、納豆、牛乳などの乳製品、ビタミンB6はマグロやカツオの赤身魚や赤身の肉、バナナやさつまいもに多く含まれています。

ビタミンC

ビタミンCには抗酸化作用があり、肌や身体全体の老化を防ぐはたらきがあります。ビタミンCは肌のうるおいを保つコラーゲンの合成にも関わっているため、肌のハリやシミ予防の効果も期待できます。

またビタミンCは水溶性ビタミンなので、そのまま生で食べられるサラダにすると効率良く摂取することが可能です。熱に弱いビタミンなので、加熱するときは短時間で調理するのがポイントです。

ビタミンCは、ピーマン(赤・緑)、ブロッコリー、芽キャベツなどの野菜、レモンやオレンジなどの柑橘類、キウイやイチゴなど酸味の強い果物に多く含まれています。

食物繊維

便秘になると肌荒れを引き起こしやすくなるため、しっかりと食物繊維を摂って腸内環境を整えることが大切です。

食物繊維は炭水化物から糖質を除いたもので、人間の消化酵素では分解されない成分です。食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分かれており、それぞれ違ったはたらきをします。そのため、2種類の食物繊維をバランス良く摂取するのが理想です。2種類の食物繊維のはたらきと、多く含まれている食べ物は以下のとおりです。

【水溶性食物繊維】
主なはたらき:便を柔らかくする、腸内の善玉菌のエサになり善玉菌を増やす。
豊富に含まれる食材:わかめ、昆布、こんにゃく、りんご、みかんなど。

【不溶性食物繊維】
主なはたらき:腸内で水分を吸収して膨らみ、便のかさを増やす。
豊富に含まれる食材:ごぼう、玄米、大豆、インゲン豆、小豆など。

肌荒れ予防のために意識しておきたい食生活のポイント

健やかな肌を保つためには、身体の内側からのケアも大切です。炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質の3大栄養素と、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂るよう意識しましょう。

主食(ご飯やパン、麺類など)、主菜(肉や魚、卵、豆腐など)、副菜(野菜や果物、海藻、きのこ類など)のような定食スタイルの食事にすると、栄養バランスが整いやすくなります。

また、腸内環境を整えると肌の調子が良くなるといわれているため、食物繊維が豊富な食べ物をしっかり摂ることもポイントです。発酵食品や海藻、きのこ類などの食材を摂り入れて、腸内環境を整えましょう。

まとめ

コーヒーに含まれるカフェインを摂り過ぎると皮脂分泌が過剰になりやすいといわれていますが、コーヒーと肌荒れには明確な因果関係は認められていません。肌荒れが気になる方は、普段の食生活を見直すことから始めましょう。

揚げ物などの油っこいものや、チョコレート、ケーキなどの脂肪分や糖分が多く含まれているもの、香辛料の効いたものなどは肌荒れの原因になりやすいといわれています。これらの食べ物を控えて、肌の健康を保つタンパク質やビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、食物繊維を意識して摂りましょう。