急な肌荒れをどうにかしたい!症状別に今すぐできる対処法をご紹介

夜の洗顔時や朝起きたときに、昨日まではなかったカサつきや赤み、ニキビといった肌荒れに気が付いたことはありませんか。肌荒れ対策しようにも、どう対処して良いのか分からないと困ってしまいます。 今回は、急に起こる肌荒れの原因を解説し、症状別の対策を紹介します。健やかな肌をキープするためのケアを知り、肌荒れを予防しましょう。


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急に肌荒れが起きてしまう原因とは?

肌荒れが起こる原因には、次にあげる要因が考えられます。

・急激な温度変化
・アレルギー
・化粧品に含まれる成分

それぞれが肌荒れにどう影響しているのか、詳しく解説しましょう。

急激な温度変化

まず考えられるのは、温度変化による刺激です。季節の変わり目になると、肌が不調になる方は少なくありません。

理由は、寒暖差によって起こる自律神経の乱れや、保湿機能に重要な酵素の減少にあります。肌バリアが低下すると、花粉やほこりなどの外的要因に対して肌荒れを引き起こしやすくなるのです。

寒暖差は疲労感や体調不良につながりやすく、近年では『寒暖差アレルギー』とも呼ばれています。肌にも負荷はかかっており、寒暖差は乾燥や肌荒れを起こす原因のひとつです。

アレルギー

花粉やハウスダスト、ダニなどから起こるアレルギーも、肌荒れを起こす要因にあげられます。

アレルギーとは、本来体に有害ではない物質を異物と捉え、過剰に働いた免疫機能がかゆみや赤み、腫れなどを引き起こす症状です。これまで何もなかった方でも、急にアレルギー反応が起こるようになったケースもあります。

検査をしてみて初めてアレルギーに気付く方も少なくありません。アレルギーによる肌荒れの可能性がある場合は、まずは医療機関への相談をおすすめします。

化粧品に含まれる成分

化粧品に含まれる成分によって肌が刺激を受け、かゆみや赤み、ニキビができてしまう場合があります。化粧品を使ったあとにヒリヒリしたり、かゆみが現れたりしたらすぐに使用を止め、皮膚科に受診することをおすすめします。

化粧品を使ってすぐに目立った症状が現れれば気づけますが、使用し続けているうちに、ゆっくりと症状が悪化したり、時間がたってから症状がでたりすることもあります。化粧品に含まれる香料や合成界面活性剤は、肌にとって刺激となりやすい成分です。肌荒れに思い当たる原因がない場合は、化粧品の成分を確認してみてください。

また、使用期限を過ぎた化粧品の使用も肌荒れにつながります。化粧品だけではなく、ファンデーションのパフやブラシの定期的な洗浄や交換も大切です。

【症状別】の対処法

症状に応じた対処が必要です。ご自身に起こりやすい肌荒れと対処法をチェックしてみてください。

カサつきがある場合

乾燥によるカサつきやつっぱり感が現れやすい場合に大切なのは、保湿ケアです。うるおいが保てなくなっている肌に、水分や油分を補う必要があります。

スキンケアは保湿効果の高いものを選び、洗顔のあとすぐに化粧水で水分を補います。化粧水だけでは水分が蒸散してしまうため、クリームや乳液など、油分が含まれたものでフタをするのを忘れないようにしましょう。乾燥が気になる部位は重ねづけするのもおすすめです。

洗顔するときは、摩擦が起きないようにやさしく洗ってください。何気ない動作でも、実は肌刺激になっている場合があります。洗顔やスキンケアのように、直接肌に触れるときは特にやさしいケアを心がけましょう。

ニキビがある場合

ニキビができると、つい気になって触ってしまいがちですが、できるだけ触らないようにしましょう。触ったりつぶしたりすると、炎症が広がりかえって悪化してしまいます。肌への刺激になるだけでなく、痕が残ってしまう恐れがあるため、少しでも早めに治したいところです。

ニキビを悪化させずに、1日でも早く治すなら、皮膚科への受診がおすすめです。塗り薬は自己判断で辞めず、医師の処方に従って塗り続けましょう。

ニキビは皮脂の過剰分泌や毛穴が詰まることによって起こりやすくなりますが、洗顔で洗いすぎるのはNGです。うるおいに必要な皮脂まで洗い流さないように、しっかり泡立ててから、肌の上を滑らすようにやさしく洗うのがポイントです。

肌に赤みがある場合

肌の赤みが現れるのは、肌のバリア機能が低下することによって、炎症が起こるためです。炎症は日やけや摩擦などの外部刺激を直接受けたり、精神的・肉体的ストレスが溜まっていたりすると起こりやすくなります。

また、肌の炎症を止めるために毛細血管が拡張され、血液が活発に循環しているときにも肌に赤みが現れます。赤面症や脂漏性湿疹など、肌の赤みにはさまざまな原因が考えられます。まずは肌に何が起こっているのか原因の究明が大事です。

皮膚が薄い方は、毛細血管の拡張による赤みが目立ちやすいため、日頃から摩擦には気を付ける必要があります。クレンジングや洗顔の際は、ゴシゴシとこすらないように注意しましょう。

赤みがひどい場合や、化粧品を使って症状が現れた場合は皮膚科を受診し、医師に相談してみてください。皮膚科を受診する際には、使用した化粧品の成分がわかるものを持って行くとスムーズです。

かゆみがある場合

かゆみがある場合は、かいてしまうとさらに悪化してしまい逆効果です。かゆみが増すだけでなく、かゆみの範囲も広がってしまいます。なにより、肌表面を傷つけてしまうのでやめましょう。

我慢できないかゆみなら、冷たいタオルや保冷剤を使って部位を冷やすのがおすすめです。冷たさに神経が鎮まっているうちに、かゆみや炎症に効果的な塗り薬を使ってください。

また、服のこすれが少ない服を着たり、汗はすぐに洗い流したりして、かゆみを引き起こしている原因はできるだけ取り除くと良いでしょう。

急な肌荒れを防ぐためのポイント

肌荒れが起こってからの対策も大切ですが、急な肌荒れが起こらないよう予防できるのがベストです。最後に、肌荒れを防ぐために気を付けてほしいポイントをご紹介します。

十分に保湿をする

肌荒れが起こっていなくても、毎日保湿ケアは欠かせません。自分の肌に合ったスキンケアを行い、肌の水分と油分の適切なバランスを維持しましょう。

スキンケア製品は、それぞれ異なる役割を持っています。化粧水は水分を補給してくれますが、うるおいを持続させるには油分の含まれた乳液やクリームが必要です。肌バリアを正常に保つためには水分と油分のバランスを整えることが重要で、結果的に肌荒れ予防につながります。

肌に刺激となるものは避ける

肌荒れを引き起こす原因となる刺激に対して、普段から触れないようにすることも大切です。紫外線や花粉から肌を護るために、帽子やマスクを身に着けるのも予防策のひとつといえます。

直接肌に触れるものは、素材にこだわるのもおすすめです。肌への刺激によって炎症が起こりやすい方は、ポリエステル・ナイロンなどの合成繊維や体に密着するような衣類は避け、清潔で肌にやさしい素材を身に着けると良いでしょう。また、洗濯時の柔軟剤の入れすぎも、肌荒れの原因になり得るため注意が必要です。

スキンケアは自分の肌に合ったものを使うのが望ましいです。なかでも敏感肌の方は刺激が少なく作られたスキンケア製品を選ぶようにしましょう。化粧品やシャンプー、香水などで肌荒れが起きた場合はすぐに使用を中止してください。

生活習慣を整える

肌は外側だけでなく、内側からも影響を受けています。生活習慣の改善は、肌荒れ予防に効果的です。

食生活を改善する

食材のなかには、肌に良いとされている栄養素を含むものがたくさんあります。肌へうるおいを与えるたんぱく質や、美肌に効果的とされるビタミンやミネラルを意識的に摂取してみてください。

新鮮な魚や肉、旬の野菜や果物を積極的に摂取し、肌に良い栄養素を送りましょう。過剰な飲酒や暴食も胃腸に負担がかかり、肌にも影響が出てしまうため、良くありません。便秘も肌荒れにつながります。便秘になりがちな方は発酵食品や食物繊維の摂取で腸を整えましょう。

十分な睡眠をとる

睡眠時間が短く、眠りの質が悪くなると肌のターンオーバーの周期が乱れると考えられています。よく眠り、しっかりと休息をとることが大切です。

十分な睡眠ができていないと感じている方は、適度な運動や寝る前の入浴を試してみましょう。人間の体は、一度温まった体温が下がるときに、眠りにつきやすくなるといわれています。夜更かしや寝る前のカフェイン摂取など睡眠に悪影響のある生活習慣を見直し、質の良い睡眠をとれるようにしましょう。

まとめ

寒暖差やアレルギーなどによって肌荒れが起こると、カサつきやニキビ、赤み、かゆみなどさまざまな肌荒れとなって現れます。肌荒れが起こったら、症状にあった対策が必要です。日頃から肌に良い習慣を心がけ、美肌を保ちましょう。