40代のもたつきの原因は?
まず、40代のもたつきの原因についてみていきましょう。
筋力の低下
顔の筋肉は加齢とともに衰え、脂肪や皮膚を支える力が低下します。すると顔の皮膚や脂肪が徐々に垂れ下がり、皮膚のもたつきとなるのです。
例えば、目の周りにある眼輪筋がゆるむと、まぶたが常に垂れ下がってもたついた状態になります。
顔の表情筋は40種類以上もあるといわれており、真皮層の奥でつながっているのが特徴です。しかし表情筋のうち70%は使われておらず、日常的に使われているのは30%程度といわれています。
顔の表情筋を使わないままでいると徐々に衰え、重力により、もたつきを生む原因になるため注意が必要です。
代謝の低下による脂肪の増減
加齢や筋力の低下、女性ホルモンの減少などによって代謝が低下します。代謝の低下によってエネルギーの消費量が減少すると、顔に脂肪が蓄積しやすくなるとともに、脂肪を支えきれずもたつきにつながるのです。
反対に、脂肪の減少にも注意が必要です。例えば、ダイエットや病気などで急激に脂肪が減ると、それまで張っていた皮膚がもたつきやすくなります。
肌のハリと弾力の低下
真皮層で生成されるコラーゲンやエラスチンなどの弾力線維によって、肌のハリや弾力は支えられています。皮膚を支えるこれらの線維は、加齢により減少するため徐々に肌がもたついてしまいます。
また40代になると、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが減少します。すると、コラーゲンやエラスチンなどをつくる線維芽細胞のはたらきが低下してハリや弾力が失われ、顔のもたつきが生じやすくなるのです。
骨や靭帯の劣化
顔の皮膚や筋肉と骨をつないでいる靭帯(リガメント)のはたらきによって、顔の筋肉は骨にくっついている状態です。しかし靭帯が劣化すると、皮膚や脂肪を支えきれなくなってしまい、もたつきが発生します。
また、加齢によって骨密度が低下すると、骨も縮んでしまうことが最近の研究ではわかっています。顔の骨や頭蓋骨が縮むと皮膚が余ってしまい、もたつきが進行してしまうのです。
40代のもたつきをケアする方法
ここからは、40代のもたつきをケアする方法を解説します。
保湿ケアを行う
弾力を失った肌には、毎日の十分な保湿ケアで健やかな肌をつくることが大切です。乾燥は肌のハリや弾力を低下させ、もたつきを悪化させる原因になります。
特に保湿効果が高いのは、ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲン、スクワランなどの成分が配合されたスキンケアアイテムです。また、エイジングケア(※)用のスキンケアアイテムも肌のうるおいを保ち、ハリや弾力のケアに役立ちます。
十分な保湿ができるスキンケア製品を選び、これまでよりも丁寧な保湿ケアを心がけましょう。
※エイジングケア:年齢肌にハリやうるおいを与えること
紫外線対策をする
皮膚の真皮層にある線維芽(せんいが)細胞は、コラーゲンやエラスチンといった美肌成分を生成しています。しかし紫外線によって線維芽細胞がダメージを受けると、肌のハリ不足やもたつきの原因となります。
紫外線は一年を通して降り注いでいるため、紫外線が強い春や夏はもちろん、季節を問わず対策することが大切です。また、室内にいても窓から紫外線は入ってきます。起床後にスキンケアをしたら、日やけ止めを塗って紫外線対策をしましょう。
外出するときは日やけ止めのほか、帽子や日傘を併用するとさらに効果的です。
表情筋トレーニングをする
もたつきをケアするためには、表情筋トレーニングも有効です。
ここからは、口周りと目周りそれぞれの筋肉を鍛える表情筋トレーニングを紹介します。
・あいうえお体操
「あいうえお」と口周りの筋肉を動かし、顔のもたつきのケアが期待できる運動を紹介します。
1.大きく口を開けて、やや上を向いた状態で「あ」と発声する
2.横に口を引き、口角を引き上げた状態で「い」と発声する
3.前に口を突き出し、頬をすぼめた状態で「う」と発声する
4.口角を大きく引き上げて「え」と発声する
5.前に口を突き出した状態で「お」と発声する
それぞれの状態で口を大きく動かしながら、5秒間キープします。このとき、頬骨の下に位置する小頬骨筋(しょうきょうこつきん)、唇周辺に位置する大頬骨筋(だいきょうこつきん)、鼻の横に位置する上唇挙筋(じょうしんきょきん)を意識しながら動かしましょう。
・まぶたのトレーニング
目の周りのもたつきや、しわのケアには、まぶたのストレッチがおすすめです。
1.5カウントでゆっくりと上まぶたを下ろし、下まぶたにギリギリ付いた状態にする
2.そのままの状態で5秒間キープし、まぶたをゆっくりと開ける
どちらのトレーニングも回数を守り、やりすぎないよう注意しましょう。
顔のセルフマッサージをする
マッサージで顔の筋肉をほぐすと、血行やリンパの流れがよくなり、老廃物を排出できます。
下記は、自分でできる顔全体のリンパマッサージです。マッサージクリームやオイルを使用し、摩擦で肌に負担をかけないよう注意しましょう。
1.鎖骨に沿って、2本の指で内側から外側に向けてリンパを5回流す
2.指2本で、エラのすぐ後ろにある耳下腺をやさしく10回まわす
3.耳の後ろから鎖骨に向かってリンパを5回流す
4.おでこを下から上に向かって10回引き上げる
5.おでこからこめかみに向けてリンパを5回流す
6.フェイスラインに沿って首筋に向けてリンパを5回流す
また、顔の皮膚とつながっている頭皮のマッサージも有効です。体が温まる入浴後などに行うと、効果が得られやすいでしょう。
ただし強い力で行ったり、マッサージをやり過ぎやりすぎたりすると、もたつきを悪化させてしまうことがあるため注意が必要です。
40代のもたつき対策に取り入れたい習慣
ここからは、40代のもたつき対策に取り入れたい習慣を紹介します。
こまめに水分を取る
水分が足りていないと血行が悪くなり、代謝にも悪い影響を与えてしまいます。特に睡眠中は、コップ1杯分の汗をかいているともいわれています。そのため、朝起床したらできる限り水分補給をし、その後もこまめに水分を摂ることが重要です。
また、カフェインが含まれているコーヒーやお茶は利尿作用があり、水分を排出してしまうため水を飲むようにしましょう。ただし冷たい水は胃腸の負担になるため、常温の水、またはお湯が適しています。
栄養バランスのよい食事を摂る
健康な肌のためには、栄養バランスのとれた食事が重要です。
魚や肉、大豆製品などのタンパク質、野菜や果物などのビタミン類をバランスよく摂取するほか、骨のためにカルシウムも忘れずに摂取しましょう。
脂質は太る原因になるとして避けられがちですが、肌のうるおいには良質な脂質が欠かせません。アボカドやアーモンドなどのナッツ類で脂質を補いましょう。
またダイエットを意識するあまり、カロリーを抑えて栄養バランスが偏った食事をしていては、肌荒れや栄養不足を引き起こします。健康から遠ざかってしまうため注意が必要です。
質の高い睡眠をとる
質の高い睡眠をとると、成長ホルモンが分泌されて代謝がアップします。また、ターンオーバーの周期を乱さない効果もあるため、良質な睡眠は健康的な肌づくりに欠かせません。
人によって理想的な睡眠時間は異なりますが、基本的には7~8時間程度とるのが理想です。
特に肌の健康に関わる成長ホルモンは、入眠から3時間経過すると盛んに分泌されます。この時間に熟睡するためには、寝る前のアルコールやカフェインの摂取は控えましょう。
また、就寝前のスマートフォンを控えたり、ヨガやストレッチなどの軽い運動をしたりするのが効果的です。夜中にトイレで起きてしまう方は、骨盤底筋を鍛えましょう。
適度な運動を取り入れる
適度な運動は、筋力を維持し代謝の衰えを防止します。身体を動かせばめぐりを促せるため、十分な栄養と酸素が身体全体に行き届き、肌のターンオーバーも安定します。
忙しくて運動する時間が取れない方は、階段を意識して使う、通勤時に電車やバスの椅子に座らないなど、簡単なことから意識してみましょう。
適度な運動は、肌の健康維持だけでなく、心肺機能を鍛えて免疫機能を向上させる効果もあります。
40代のもたつきケアにおすすめのアイテム
ここからは、40代のもたつきケアにおすすめのアイテムを紹介します。
シーボンAC エッセンスローションa
「シーボンAC エッセンスローションa」は、有効成分のナイアシンアミドを配合した薬用化粧水です。保湿成分であるOMNI SHOT4(オムニショットフォー)(※)やエクトイン、γ-グルタミン酸ポリペプチドを配合しています。
たっぷりの保湿成分を配合しているため、肌のうるおいをキープし、顔のもたつきのケアに役立ちます。
2~3プッシュを手のひらにとって両手にのばし、目元・頬を中心に顔全体を包み込むようにやさしく押さえます。目元や小鼻などの細かい部分は、指先を使ってなじませましょう。
※OMNI SHOT4:ナイアシンアミド(有効成分)、アスタキサンチン液、加水分解シルク液、酵母エキス(1)(保湿成分)
シーボンAC バイタルセラムa
「シーボン AC バイタルセラムa」は、有効成分のナイアシンアミドを配合した薬用美容液です。シワを改善し、シミを防いで(※)若々しい印象の肌に導きます。
濃密でなめらかなテクスチャーでありながら、肌にスッとなじみ、長時間うるおいをキープできるのも魅力です。
2プッシュを手のひらに取り、目元・頬を中心に顔全体を包み込みながらやさしく押さえます。小鼻など細かい所は指先を使い、しっとり感が出てくるまでなじませましょう。
※シミを防ぐ:メラニンの生成を抑えることによる
シーボンAC モイスチャークリームa
「シーボンAC モイスチャークリームa」は、シワを改善し、シミを防いで(※)若々しい印象の肌へ導くクリームです。ナイアシンアミド(有効成分)を配合しています。
肌に溶け込むようになじむ、濃厚な使い心地のテクスチャーが魅力です。うるおいを与えながらもベタつかず、ふっくらとしたやわらかな肌へと導きます。
化粧水や美容液を肌になじませたあと、乾燥しやすいところにクリームを置き、手のひらで温めるようになじませます。特に乾燥が気になるところには、さらに少量のクリームを追加しましょう。
※シミを防ぐ:メラニンの生成を抑えることによる
まとめ
40代の顔のもたつきは、筋力や代謝の低下、肌のハリや弾力不足が原因です。もたつきをケアするためには、日々の保湿ケアをしっかり行い、一年を通して紫外線対策をしましょう。また、こまめに水分を摂取したり、栄養バランスのよい食事を摂ったりすることも大切です。
この記事で紹介したおすすめのアイテムも取り入れながら、健康的で若々しい印象の肌をめざしましょう。
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