唇が日やけしたらどうする?症状と対処法、予防法まで詳しく解説

顔や身体はしっかり日やけ対策をしていても、唇のケアは忘れがちという方はいませんか。実は、唇は皮膚の中でも特にデリケートで、紫外線の影響を受けやすい部分です。放置すると乾燥や皮むけなど、トラブルを引き起こすおそれがあるため注意しましょう。今回は、日やけした唇の症状や対処法、日やけを防ぐための予防法について紹介します。


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唇が日やけした際に見られる症状

唇は、私たちが思っている以上に紫外線に敏感な部位です。まずは、日やけした唇に起こりやすい症状をみていきましょう。

乾燥する

唇が日やけすると、水分が奪われて乾燥が進みます。唇には水分を保持する皮脂腺や汗腺がないため、乾燥しやすいという特徴があるからです。

唇の乾燥が進むと、まず縦ジワが目立ち始め、さらに悪化すると皮膚が収縮して表面に凹凸ができ、角ばったようにみえることがあります。見た目にも影響を及ぼすため、早めのケアが大切です。

皮がむける

唇の乾燥が進むと、唇の皮がむけてしまうことがあります。見た目が気になり、つい剥がしたくなってしまう方もいるでしょう。

しかし、無理に剥がすと出血の原因になるため、注意が必要です。自然に皮が剥がれるのを待ち、唇の皮むけが気になっても触らないようにしましょう。

赤く腫れてヒリヒリする

強い紫外線に晒されると、唇が軽い火傷のような状態になり、腫れ上がることがあります。炎症反応が起きているサインなので、冷却するなどの適切なケアが必要です。

さらに、症状が悪化すると、水ぶくれができることもあります。この段階になると、症状の回復に時間がかかる場合があります。

色素沈着やシミができる

紫外線を浴び続けることで、肌を守るために作られるメラニンが増え、その色素が肌に定着してしまうことがあります。日やけ後のケアを怠ると、唇にシミができたり、まだらに色素沈着を起こしたりする原因となります。

唇がくすむと、口紅やリップの発色にも影響が出てしまうため、日やけ対策は忘れずに行いましょう。

シミができる原因や対策が気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
どうしてシミができるの?原因とケア方法を解説

唇が日やけしたときの対処法

デリケートな唇は、紫外線による影響が出やすい場所です。そのため、日やけ後の念入りなケアが大切です。ここでは、唇が日やけしてしまった場合の具体的なお手入れ方法を紹介します。

すぐに冷やす

唇の日やけは、早めのクールダウンが肝心です。強い日差しにさらされた唇は、軽微な火傷のような症状がみられることがあります。放置すると悪化するおそれがあるため、注意が必要です。炎症を抑えるために、氷や保冷剤をタオルやハンカチに包み、そっと唇に触れさせて冷やしましょう。

直接氷や保冷剤をあてると唇に張り付いてしまうことがあるため、注意が必要です。特に、日やけ後のデリケートな唇は、無理に皮を剥くと皮膚を傷つけてしまう可能性があります。

外出先で氷などが用意できない場合は、冷水で濡らしたタオルやハンカチを代用しましょう。冷やしすぎは逆効果になることもあるため、適度な時間に調整することもポイントです。

刺激を避ける

日やけした唇は敏感な状態です。刺激を避けるため、唇を舐めたり触ったりするのは控えましょう。唇を舐めると、一時的にうるおったように感じることがありますが、時間とともに乾燥してしまいます。

また、口紅やグロス、ティントは、刺激になることがあるため、日やけした後は避けるほうが賢明です。特に落ちにくいメイクは、落とす際の摩擦が唇に刺激を与えます。

荒れた唇をメイクでカバーしたくなりますが、症状が落ち着くまでメイクは控えましょう。どうしてもメイクが必要な場合は、刺激の少ない色付きリップクリームで代用するのがおすすめです。

また、辛いものや熱いものなどの刺激物は、症状を悪化させる原因となります。唇の炎症を抑えるために、これらの食べ物や飲み物は避け、刺激の少ないものを選びましょう。

保湿する

日やけした唇はうるおいが不足して乾燥しやすい状態のため、リップクリームで唇をこまめに保湿することが大切です。唇にうるおいを与えることで、健やかな状態を保ちやすくなります。

特に、睡眠中は肌の修復を促す「成長ホルモン」が分泌されるといわれているため、ナイト用リップクリームを用いた集中ケアもおすすめです。寝る前にナイト用リップクリームを塗ることで、日中に受けたダメージ(※)のケアをすることが可能です。

日やけ後の敏感な唇には、低刺激や医薬部外品、抗炎症成分が配合されたリップクリームを選びましょう。また、ヒアルロン酸やセラミドなど、保湿成分が豊富に含まれた製品もおすすめです。

※ダメージ:乾燥による

病院に行く

セルフケアを続けていても症状がよくならない、かえって悪化している場合は、早めに皮膚科の受診を検討しましょう。水ぶくれやヒリヒリとした痛みがあるときは、日やけ以外に原因があるかもしれません。病院で適切な処置を受けて、早期回復を目指しましょう。

唇の日やけ予防策

唇は皮膚が薄く、紫外線の影響を受けやすいため、日頃からケアすることが大切です。ここでは、唇の日やけを予防するための対策を紹介します。

UVカットのリップクリームを塗る

紫外線は季節や天候にかかわらず、年間を通して降り注いでいます。そのため、日々の習慣として唇のUVケアを心がけましょう。

ただし、顔や身体用の日やけ止めは唇には適さないため、専用のリップクリームを使用することがポイントです。

また、唇は皮膚が薄いため、紫外線防止効果の高いアイテムは刺激を感じやすいことがあります。紫外線対策用のリップクリームを選ぶときは、SPF20・PA++程度の製品がおすすめです。

注意点として、UVカットリップクリームの中には、人によって肌に合わない成分が含まれている場合もあります。使用中に違和感があれば、すぐに使用を中止しましょう。

こまめに保湿する

こまめに保湿することも、唇の日やけ予防になります。唇を保湿するために、1日あたり3~5回程度、リップクリームやオイルを塗り直すとよいでしょう。食後や歯磨き後など、リップクリームやオイルが落ちやすいタイミングや、乾燥を感じたときに保湿するのがおすすめです。

いつでも保湿できるように、リップクリームやリップバームは常に持ち歩き、こまめに塗り直すようにしましょう。

日傘や帽子を使う

UVカットできるリップクリームやオイルだけでは、強い日差しを完全に防ぐことはできません。外出時は日傘や帽子などを併用し、しっかりと紫外線を防ぎましょう。

また、冬でも紫外線は降り注いでいるため、年間を通して紫外線対策を行うことが大切です。ウィンタースポーツや冬のレジャーを楽しむ際も、紫外線対策を怠らないようにしてください。

ビタミンCを摂取する

ビタミンCは、紫外線によるダメージを受けた肌の修復をサポートするはたらきがあります。シミやシワの予防にも役立つため、積極的に摂ることをおすすめします。

ただし、ビタミンCは水溶性ビタミンのため、一度に大量に摂取しても体内に留めておくことができません。3回の食事で野菜や果物からバランスよく摂取するよう心がけましょう。食事だけでは足りない場合は、サプリメントを活用するのもひとつの方法です。ビタミンCが多く含まれる食べ物は下記の通りです。

・柑橘類(オレンジ、グレープフルーツなど)
・パプリカ
・ブロッコリー
・イチゴ
・トマト など

ビタミンCは水溶性のため、茹でると煮汁に溶け出してしまいます。そのため、生食がおすすめです。加熱調理する場合は、ビタミンCの損失を抑えるために、電子レンジを活用したり、蒸し料理を選択したりするとよいでしょう。

まとめ

身体と同様に唇も紫外線対策が必要です。日やけした場合は、すぐに唇を冷却しましょう。その後は刺激を避け、唇の保湿を意識して、回復を目指すのがおすすめです。日常的にUVケアができるリップクリームや天然オイルなどを使用するだけでなく、食事からビタミンCを積極的に摂取することも、健やかな唇をキープするためにおすすめです。

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