目次
クレンジングと洗顔の違い
ほこりや汗、皮脂、角質、メイクなど、顔に付着している汚れにはさまざまな種類があり、それぞれ違う成分でできています。クレンジング・洗顔と、顔を洗う工程が2つに分かれているのは落とす汚れの種類が異なるためです。
クレンジングと洗顔、それぞれどのような役割があるのかを解説いたします。
クレンジングの役割
クレンジングは、メイクや皮脂汚れを落とす役割をもっています。また、毛穴につまった角栓や汚れによる黒ずみなどにも効果的です。
洗顔の役割
洗顔は皮脂や汗、ほこり、花粉などの汚れを落とすために行います。また、クレンジングは油分が強く、水で洗い流すだけでは十分に落としきれないため、残ったクレンジング料を洗い流すのも洗顔の役割のひとつです。
クレンジングと洗顔は併用した方がよい?
結論からいうと、クレンジングと洗顔は併用するのが基本です。肌についている汚れには、油性のものと水性のものがあります。
・油性の汚れ:汗・古い角質・ほこりなど
・水性の汚れ:メイク・皮脂・排気ガスなど
クレンジングは油性の汚れ、洗顔は水性の汚れを落とす役割があるため、2つの汚れをしっかりと取り除くためにはダブル洗顔を行う必要があるのです。ダブル洗顔をしないと肌に汚れが残り、肌荒れや毛穴の黒ずみなどのトラブルにつながる可能性があります。
しっかりと汚れが落ちると、その後のスキンケアの際に化粧水や美容液などの成分が角層に届きやすくなるというメリットもあります。面倒でもダブル洗顔を行いましょう。
ただし、クレンジング、洗顔と2回顔を洗うと、肌質によっては必要以上に肌のうるおいが落ちてしまうことがあります。
特に肌が乾燥しがちな方や敏感な方は、肌への負担を軽減するためにも刺激の少ないクレンジング料や洗顔料を選ぶこと、適切な方法で顔を洗うことを徹底しましょう。
敏感肌向けのスキンケアの基礎知識について、詳しく知りたい方はこちら
「敏感肌向けスキンケアの基礎知識!スキンケアの注意点や化粧品の選び方を解説」
適切なクレンジング&洗顔の方法5ステップ
クレンジングと洗顔は適切な方法で行うことが大切ですが、「いまさら人には聞けない」と、自己流のままになっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここからはクレンジングと洗顔の方法を5ステップに分けてお伝えします。適切な方法を取り入れ、汚れを落としつつもやさしい洗い方をマスターしましょう。
1.クレンジングをする前に手をきれいに洗う
1つ目のステップは、手洗いをしておくことです。
一見きれいに見えていても、さまざまな場所に触れている手には細かい汚れや雑菌が付着しています。汚れを落とすためのクレンジングで、肌トラブルを招いてしまっては意味がありません。ハンドソープや石けんで手をきれいに洗ってからクレンジングを始めましょう。
クレンジングの中には、濡れた手では使えない製品も多くあります。汚れを落とす効果を妨げないように、手を洗ったあとはしっかりとふき、水気を取っておきましょう。
2.クレンジングを手で温める
2つ目のステップでは、手にクレンジングをのせます。
まずはクレンジングを適量出し、手のひら全体に伸ばしてください。保管状態にもよりますが、クレンジングはそのまま顔に伸ばすとヒヤッと冷たく感じられることでしょう。手のひらに伸ばすのは人肌に温められ、伸びがよくなるためです。
アイメイクやリップなどのポイントメイクはほかの部位よりも落ちにくいため、専用のリムーバーを使って先に落としておくとよいでしょう。リムーバーを浸らせたコットンを使い、摩擦を起こさないようやさしく落としてください。
ポイントメイクの基本的な落とし方は、下記の通りです。
<アイメイク>
コットンをまぶたの上に数秒置き、アイシャドウやマスカラになじませてからふき取る。
<リップ>
コットンを唇の上に数秒置いて口紅となじませ、口角からふき取る。
3.クレンジングをなじませる
3つ目のステップでは、いよいよクレンジングを顔になじませていきますが、ここで大切なのはクレンジングの順番です。
<1:額>
まずは額、両側の頬、あご、鼻筋の5点にクレンジングをおきます。額の中央からこめかみに向かってなじませていきましょう。塗り込むのではなく、やさしく円を描くようにマッサージしながら広げていくのがポイントです。
<2:鼻筋、小鼻>
額のあとは、眉間から鼻先の間を上下にやさしく滑らせていきます。小鼻はきわまでクレンジングがいきわたるよう、くるくると小さな円を描くようになじませます。
<3:鼻の下、口周り>
鼻の下や口周りは、中央から外側へと広げていくようになじませていきます。
<4:頬、あご>
手のひら全体を頬にあて、あごの中心から外側に円を描きながらなじませていきます。
<5:目の周り、フェイスライン>
目の周りは指の腹を使います。まぶたの内側から外側へとやさしく指をすべらせてください。あごは片方ずつ反対の手の平をあて、フェイスラインをなぞるようになじませましょう。
クレンジングをなじませる工程はすみやかに行う必要がありますが、焦らなくても大丈夫です。顔のすみずみまでいきわたるよう、順を追って丁寧に行いましょう。
4.ふき取りまたは洗い流す
4つ目のステップはふき取り、または洗い流しです。
クレンジングを落とす方法は製品ごとに異なりますので、パッケージに書いてある通りに行いましょう。
<ふき取りの場合>
余分な油分を押さえるようにティッシュ等でクレンジングをやさしくふき取り、30~32℃のぬるま湯で軽くすすいでから洗顔に進みましょう。
<洗い流す場合>
30~32℃のぬるま湯でクレンジングを洗い流し、洗顔に進みます。
熱すぎるお湯は、肌に必要な油分まで洗い流してしまい、肌悩みにつながりやすくなるので注意してください。
また、シャワーの水圧は肌への刺激になるため、直接顔にかけるのは避けましょう。両手でぬるま湯をすくって肌になじませ、いたわるようにやさしく洗い流すのがおすすめです。
5.洗顔する
5つ目のステップは、洗顔です。ダブル洗顔不要の製品をのぞき、クレンジング後は洗顔料で洗い流します。
洗顔前は顔を軽くぬらしておき、たっぷりと泡立てた洗顔料を顔にのせていきましょう。弾力のあるもっちりとした泡にすることで、摩擦を軽減することができます。泡を肌の上で転がしていくように、手のひらで顔全体を洗ってください。
洗い終わった後は、クレンジングと同じくぬるま湯で洗い流します。すすぎ残しがないよう、しっかり洗い流しましょう。水気を丁寧にふき取ったら、洗顔は終わりです。
適切な洗顔方法について、詳しく知りたい方はこちら
「洗顔の上手な泡立て方とは?適切な洗顔方法やNG例を紹介」
クレンジングと洗顔で注意するポイント
クレンジングと洗顔は、肌をすこやかな状態へと整えるために行うものです。しかし、適切ではない方法で行ってしまうと、摩擦による肌ダメージを招いてしまうので注意しましょう。ここでは、クレンジングと洗顔で気を付けるべきポイントを解説します。
こすらずやさしくなじませる
汚れをしっかり落とそうとして肌を強くこすってしまうのは、クレンジングと洗顔どちらも厳禁です。
摩擦による肌ダメージは、乾燥やシワなどの肌悩みを引き起こす原因になります。特に目元や口元は皮膚が薄いため、クレンジングや洗顔での刺激はできるだけ避けるよう気を付けましょう。
また、クレンジングや洗顔は肌の汚れを取り除くために必要な一方で、時間をかけすぎると肌の負担になってしまうおそれがあります。メイクや汚れを残さないよう丁寧に行いつつも、手早く進めましょう。
適量のクレンジングを使う
クレンジング料の目安とされる使用量を守ることも大切です。
「今日は薄いメイクだから」と、自分のさじ加減でクレンジングの量を減らさずに、肌の摩擦をやわらげるためにも規定量を守りましょう。
少量でクレンジングをすると摩擦が起きやすくなり、メイクを十分に落とすまでに時間もかかりやすくなります。製品の適量を確認し、十分な量を使ってクレンジングをしましょう。
ダブル洗顔不要のクレンジング料を使用する場合は洗顔をしなくてもよい
クレンジングと洗顔は併用するのが基本ですが、ダブル洗顔不要のクレンジング料を使う場合は洗顔をしなくても問題ありません。ダブル洗顔不要のクレンジング料は、油性・水性どちらの汚れも落とせるように作られているためです。
ダブル洗顔不要のクレンジング料を使った後に洗顔をすると、必要以上に皮脂や水分が落ちて肌に負担がかかる場合があるので注意しましょう。
クレンジング・洗顔後はしっかり保湿する
クレンジングと洗顔をした後は、すぐに保湿ケアを行いましょう。クレンジングや洗顔をすると肌表面の皮脂膜が洗い流されて、乾燥しやすくなるためです。
放置するほど乾燥が進むので、できるだけ早く化粧水で水分を与えましょう。化粧水のみだと油分が足りず、せっかく与えた水分が蒸発してしまうので、クリームやオイルなどでフタをすることも大切です。
シーボンのおすすめクレンジング・洗顔料
ダブル洗顔を行うときは肌への刺激が少ない製品を使うことが大切ですが、どれがよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、シーボンのおすすめクレンジング料・洗顔料を紹介します。
フェイシャリスト トリートメントマセa
メイク落としとトリートメント(※)が同時にできるクレンジング&マッサージクリームです。高純度スクワラン配合(保湿成分)の滑らかで肌なじみのよいクリームが、やさしく汚れを浮き上がらせます。
※トリートメント:肌を整えること
フェイシャリスト リフレッシングマセ
するんと汚れが落ちるのに、うるおいも残るクレンジング&マッサージクリームです。高純度スクワラン配合(保湿成分)で、しっかりと汚れを落としつつ滑らかな素肌を目指せます。
フェイシャリスト モイストベールウォッシュ
アミノ酸系の洗浄成分配合の洗顔料です。センチフォリアバラ花エキスやカラー花酵母エキス(※)、トレハロースなどの保湿成分も配合されており、うるおいを保ちながら汚れを落とします。
※カラー花酵母エキス:加水分解酵母
フェイシャリスト シャイニーホイップウォッシュ
アルカリ温泉成分(※)と複数の保湿成分が配合された洗顔料です。シルキー泡で汚れを落とし、キメの整ったつるつる肌に導きます。
※アルカリ温泉成分:炭酸水素Na(洗浄補助成分)
まとめ
クレンジングと洗顔は「顔の汚れを落とす」という意味は同じでも、落とせる汚れの種類や役割が異なり、どちらも肌をきれいに保つために欠かせません。毎日の習慣として行うため、適切な使用法を覚えておくことが大切です。スキンケアの基本であるクレンジングと洗顔をマスターし、美しい肌をキープしましょう。