ツヤ肌とは?

ツヤ肌とは、肌にしっかりとうるおいが行き渡り、なめらかで透明感(※)のある状態のことを指します。水分と皮脂のバランスが整っているため肌荒れも少なく、周囲に若々しく健康的な印象を与えるのが大きな魅力です。
一方で、ツヤ肌と混同されやすいのが「テカリ肌」です。テカリ肌は皮脂や汗の分泌によって油分が浮き出し、ベタつきやメイク崩れを招きやすい状態を指します。
もともと脂性肌の方に多く見られますが、ツヤ肌を意識してメイクをした結果、仕上がりがテカリに見えてしまうケースもあります。そのため、スキンケアやベースメイクの段階で適度な水分と油分のバランスを意識することが大切です。
また、ツヤ肌と対比される質感に「マット肌」があります。マット肌はツヤを抑えて毛穴や凹凸をカバーし、陶器のように均一で落ち着いた肌を演出するのが特徴です。フレッシュで若々しい印象を与えるツヤ肌に対し、マット肌は洗練された大人っぽさを感じさせる質感といえるでしょう。
※透明感:メイクアップ効果による
【基本】ツヤ肌を作るためのスキンケア

ツヤ肌をメイクで演出するには、まず土台(※)となる肌の状態を整えることが欠かせません。いくら「ツヤ肌仕上げ」と書かれたファンデーションを使っても、乾燥や肌荒れがあると理想のツヤは表現できないからです。
そのためには、日頃のスキンケアで肌にうるおいを与え、健やかなコンディションを保つことが大切です。ここでは、ツヤ肌を作るための基本のケア方法を紹介します。
※土台:角層のこと
丁寧に洗顔をする
洗顔は、余分な皮脂や角質などの汚れを落とし、肌を健やかに保つための基本ステップです。摩擦を避けて丁寧に行うことで、スキンケア効果が高まり、みずみずしいツヤ肌の土台(※)づくりにつながります。
以下に、洗顔の手順とポイントをまとめました。
※肌の土台:角層
洗顔料をよく泡立てる
まず手を洗って雑菌や汚れを落とし、30~32℃のぬるま湯で顔を軽くすすぎ洗いします。次に洗顔料を適量とり、しっかり泡立てて弾力のある泡を作りましょう。
泡立てネットを使うと、きめ細かく豊かな泡を簡単に作ることができます。
肌をこすらず丁寧に洗う
皮脂が多いTゾーンから泡をのせ、指でこすらず泡でなでるようなイメージでやさしく洗います。泡が少ないと摩擦を起こしやすいため、たっぷりの泡を使うのがポイントです。
目元や口元など乾燥しやすい部分は、泡を軽く当てる程度でOKです。
洗い終わったら、30~32℃のぬるま湯でしっかりすすぎます。特にフェイスラインや小鼻の周りなどはすすぎ残しが多いため、肌をこすらずやさしく洗いましょう。
タオルでやさしく水気を取る
洗顔後は清潔なタオルで肌を押さえるようにして水分を拭き取ります。ゴシゴシこすると肌を傷つける原因になるため避けましょう。
水分を取ったら、できるだけ早くスキンケアに進み、乾燥を防ぐことが大切です。
洗顔料の泡立て方や適切な洗顔の詳しい手順は、以下の記事でも解説しています。
「洗顔の上手な泡立て方とは?適切な洗顔方法やNG例を紹介」
保湿をしっかり行う
洗顔後の肌をそのまま放置すると、水分が急速に蒸発して乾燥しやすい状態になります。
うるおいを保つためには、洗顔後できるだけ早めに化粧水や乳液などを順番に使ってスキンケアを行うことが大切です。
基本的なスキンケアの流れは以下の通りです。
化粧水→ 美容液→ 乳液・クリーム・日焼け止め、化粧下地
まず化粧水をたっぷりと肌になじませ、手のひらが吸い付くような感触になるまでしっかりと浸透(※)させましょう。数回に分けて重ね付けすると、肌がよりしっとりと整います。
次に美容液を顔全体に伸ばします。乾燥が気になる方は、ヒアルロン酸やセラミドなど、保湿効果の高い成分を含む美容液を取り入れるのがおすすめです。
仕上げに乳液やクリームで油分を補い、水分の蒸発を防ぎます。「ベタつくのが苦手」と省いてしまうと、せっかく補給した水分が逃げてしまうため、必ず使用しましょう。目元や口元など乾燥が気になる部分には、重ね付けやポイント用の保湿アイテムを活用すると効果的です。
さらに、日中の乾燥対策も欠かせません。メイク前にしっかり保湿しても、時間の経過とともに肌は乾燥しやすくなります。ツヤ肌を長時間キープするために、外出時はメイクの上から使えるミスト化粧水を携帯するなどして、こまめにうるおいを補給しましょう。
※浸透:角層まで
詳しい保湿方法については、以下の記事でも解説しています。
「保湿ケアで乾燥肌対策!正しい保湿方法とおすすめアイテム」
【STEP別】ツヤ肌を作るベースメイクの手順

スキンケアで肌を整えたら、次はベースメイクで理想のツヤ肌を演出していきましょう。ここでは、ツヤ肌を作るための基本的な手順をステップごとに解説します。
【STEP1】化粧下地を薄く均一に広げる
化粧下地は、肌のうるおいや血色感を引き出すアイテムを選ぶのがポイントです。特にツヤ肌を目指すなら、以下のようなタイプがおすすめです。
・保湿成分(コラーゲン、ヒアルロン酸など)が豊富に含まれたもの
・パール感があり、光を自然に反射させるもの
・血色感をプラスできるピンク系などのカラー下地
下地は適量を手に取り、おでこ・両頬・鼻・あごの5点に置いてから広げます。面積の広い頬から塗り始めると色ムラになりにくく、仕上がりが自然になります。特に頬はツヤが欲しい部分なので、最初に均一に整えるのがおすすめです。その後、おでこやあごに伸ばし、最後に目元や口元に薄くなじませましょう。
化粧下地は厚塗りするとかえってツヤ感が失われ、重たく見えてしまうため、薄く均一に仕上げることが大切です。
【おすすめ製品】
シーボン エトワル クラリティUVエッセンス

うるおいを与えながら自然にトーンアップしてくれるUVエッセンスです。国産米由来セラミド(※)などの保湿成分を配合しているので、乾燥しやすい肌にも心地よくなじみ、日中もみずみずしい質感をキープします。軽やかなつけ心地で、素肌そのものが明るくなったようなツヤ肌を演出できます。
※国産米由来セラミド:グルコシルセラミド(保湿成分)
【STEP2】ファンデーションを薄く塗る
ツヤ肌を演出するには、みずみずしいテクスチャーのリキッドファンデーションやクッションファンデーションがぴったりです。これらは水分と油分のバランスが良く、うるおい感のある質感を実現しやすいのが特長です。
また、パールが配合されたタイプを選べば、光を反射して内側から輝くような自然なツヤを与えてくれます。
リキッドファンデーションは、おでこ・両頬・鼻・あごに少量を5点置きしてから、指の腹やスポンジで顔の中心から外側へ向かって薄く広げましょう。
クッションファンデーションを使う場合は、パフに適量を取り、トントンと軽く叩き込むように顔の中心から外側へ広げます。パフをすべらせるのではなく、点で押さえるように塗ることで、密着度が高まり、自然なツヤを表現できます。
顔全体を同じ厚さで塗ってしまうと立体感がなくなるため、注意が必要です。頬の丸みや鼻筋のラインを活かしながら、ツヤを出したい部分に意識して塗ると、より立体的でメリハリのある仕上がりになります。
また、ツヤを出しやすいリキッドファンデーションやクッションファンデーションは、量を多く使いすぎるとテカリに見えてしまうこともあります。必要な部分にだけ重ね、全体は薄く仕上げるのがポイントです。
最後に、スポンジで顔全体を軽く叩き込むと、余分なファンデーションや皮脂を取り除けるだけでなく、肌にしっかりフィットして色ムラやヨレも防げます。こうして仕上げることで、時間が経っても崩れにくい美しいツヤ肌をキープできます。
【おすすめ製品】
シーボン エトワル シームレスグロウBB

軽やかなつけ心地でありながら、シミや小ジワを自然にカバー(※)し、肌全体をなめらかに整えてくれるBBファンデーションです。加水分解卵殻膜などの保湿成分も配合されているため、乾燥しやすい肌でもしっとり感を保ちながら、ゆで卵のようななめらかなツヤ肌を目指せます。普段使いはもちろん、時短で仕上げたいときにも便利です。
※カバー:メイクアップ効果による
【STEP3】カバーしたい部分にコンシーラーで塗る
ベースメイクで均一に整えても、クマやシミ、ニキビ跡などが気になる部分は残りがちです。そうした部分にはコンシーラーを使ってピンポイントでカバーしましょう。
コンシーラーにはスティック・クリーム・リキッドなどさまざまなタイプがありますが、自然なツヤ肌を作りたい場合はリキッドタイプがおすすめです。みずみずしいテクスチャーで伸びが良く、乾燥しにくいため、うるおい感のある仕上がりを保ちやすいのが特長です。
色を選ぶときは、肌の色に近い色か少し明るめを選ぶと、自然でフレッシュ感のある肌が演出できます。
使い方のポイントは、コンシーラーを気になる部分に少量のせ、指の腹でトントンと軽くタップするようになじませることです。使用量が多いと厚塗り感が出てしまうため、様子を見ながら少量ずつなじませましょう。
【STEP4】ハイライトでツヤを演出する
仕上げにハイライトを取り入れることで、肌に立体感と自然なツヤを与えることができます。
ハイライトにはパウダー・スティック・リキッドなどさまざまなタイプがありますが、ツヤ肌づくりにはスティックタイプのハイライトがおすすめです。肌に直接のせやすく、しっとりとした質感で自然なツヤを演出できます。
ハイライトをのせる部位は、おでこ・鼻筋・頬の高い位置です。顔の中の高いパーツにのせることで光が当たりやすくなり、立体感が強調され、メリハリのある顔立ちに見せられます。
ただし、ハイライトは簡単にツヤをプラスできる反面、広範囲に塗りすぎると皮脂によるテカリと見分けがつきにくくなってしまうため注意しましょう。使うときは少量をピンポイントでのせ、指でトントンと軽くなじませるのがコツです。
【STEP5】パウダーで肌を整える
パウダーはベースメイクの最後に使う仕上げアイテムで、肌をさらりと整えながら、メイク崩れを防ぐ役割も担います。ツヤ肌を目指すときは、マットに仕上がるタイプではなく、光を反射して自然な輝きを演出できるパウダーを選ぶのがポイントです。
パウダーは、テカリやすい小鼻やTゾーンを中心にのせます。顔全体に厚く重ねるとせっかくのツヤ感が消えてしまうため、頬やあごなどはブラシでふんわりとのせる程度にとどめましょう。
パウダーを軽やかにまとわせることで、ベースメイク全体の持ちが良くなり、上品で洗練されたツヤ肌を長時間キープできます。
【おすすめ製品】
シーボン エトワル シルキールーセントパウダー

独自複合成分トリプルスキンプロテクター(※)に、パールエキス(※)などの保湿成分を組み合わせたパウダーです。光を拡散することで肌を自然に明るく見せ、シルクのように繊細で上品なツヤ感を演出してくれます。
※トリプルスキンプロテクター:リンゴ果実培養細胞エキス、加水分解酵母、オウゴン根エキス
※パールエキス:加水分解コンキオリンタンパク
まとめ
ツヤ肌は、スキンケアからベースメイクまで一つひとつのプロセスを意識することで実現できます。土台をしっかり整えた上で、厚塗り感を避けつつ光を味方にすると、自然な立体感と輝きが引き立ちます。
今回紹介したツヤ肌の作り方を参考に、毎日のメイクでご自身に合った自然なツヤ肌を演出してみてはいかがでしょうか。



