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敏感肌や乾燥肌の方は「保湿ケア」が重要
敏感肌や乾燥肌の方は、毎日のスキンケアで肌のうるおいをキープすることが重要です。特に、敏感肌や乾燥肌の人は肌バリアが低下しているため、肌の水分を保てず乾燥しがちです。
そのため、しっかり保湿することで肌バリアを担う角層の環境を整えることが大切です。化粧水で水分を、乳液やクリームで油分を与えることで、みずみずしい肌をキープしやすくなります。保湿するときは、水分と油分をバランス良く取り入れて、肌本来のうるおう力をサポートしましょう。
化粧品によく使われる保湿成分の種類
保湿化粧品に含まれる保湿成分には、どのようなものがあるのでしょうか。それぞれのはたらきについて詳しく解説します。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸はヒトの体にも存在する成分で、皮膚や関節、眼などのうるおいを保つはたらきがあります。保水力が高く、ヒアルロン酸1gが保持できる水は6リットルといわれています。
また、ヒアルロン酸は角層にうるおいを与えつつ、保護膜をつくるはたらきもあります。しっとりとして滑らかな肌触りになるので、保湿化粧品には欠かせない成分です。
ただし、ヒアルロン酸は年齢とともに減少するため、水分を保つ力が弱まってしまい、乾燥肌の原因となります。
水分をたっぷり含んだヒアルロン酸を使用することで、弾力のあるぷるぷるとした肌を目指せます。
コラーゲン
コラーゲンは体を構成しているタンパク質のひとつで、肌にとって重要な成分です。人体のタンパク質におけるコラーゲンの量は約30%を占めており、皮膚の奥にある真皮の約70%はコラーゲンでできているといわれています。
コラーゲンは健康的な肌を保つのに大切な成分で、ハリと弾力を与えてみずみずしい肌へ導いてくれるのです。
ただし、コラーゲンは加齢とともに減りやすく、体内で新しくコラーゲンを作り出す力が弱まってしまいます。そのため、コラーゲンが減るとハリやうるおいが失われやすくなります。
また、コラーゲンが配合されている保湿化粧品を使っても、肌に存在するコラーゲンが増えるわけではありません。しかし、外からコラーゲンを補えば保湿力をサポートできるので、うるおいのある肌へ導くことができます。
セラミド
私たちの肌には、肌バリアを保つ3つの因子が備わっています。「細胞間脂質」「NMF(天然保湿因子)」「皮脂」です。
セラミドは肌バリアを保つ3因子である細胞間脂質のひとつです。角層のすき間を満たしたり、細胞同士や水分をつないだりする役割があります。
セラミドは、乾燥やほこりなどの外部刺激から肌を護る、「肌バリア」をしっかり機能させるために必要な成分です。セラミドが十分にある肌は、キメが整いうるおいのある状態が保たれます。
アミノ酸
アミノ酸は肌バリアを保つ3因子であるNMF(天然保湿因子)のひとつです。NMFの約半分がアミノ酸で構成されており、肌本来の天然のうるおいを保つのに大切な成分です。
しかし、外的ストレス(※)が加わると糖化や酸化を受けやすくなり、角質細胞のなかにあるNMFが減少してしまいます。
NMFは角層のなかに水分を蓄えてキープする役割があるため、アミノ酸が配合されているスキンケア用品を使うことで、うるおいを保つのに役立ちます。
※ストレス:乾燥による
スクワラン
スクワランは肌バリアを保つ3因子である皮脂に含まれる成分です。
スクワランは酸化しやすい成分で、そのまま使うと肌に負担がかかってしまいます。そのため、保湿化粧品に配合する際は還元して安定性を高めたうえで、普段のスキンケアで問題なく使えるようにしています。
とはいえ、スクワランの精製度合いによっては不純物が残っていることもあり、肌に刺激を与えてしまうことにもなりかねません。肌トラブルが気になる人は、精製度の高いスクワランを使用した保湿化粧品を選ぶのがおすすめです。
保湿成分を含んだ化粧品の選び方
敏感肌や乾燥肌の人は、高保湿の保湿化粧品がおすすめです。敏感肌化粧品と記載されている化粧品は、低刺激の成分が含まれているので、乾燥で肌バリアが低下している肌にも使いやすくなっています。
アミノ酸やセラミド、スクワランなど、肌バリアをサポートする保湿成分を含む化粧品を選びましょう。また、ひとつの保湿成分だけでなく、複数の成分を組み合わせて使うことで効果的に肌を保湿できます。
肌トラブルが気になる人は、使用前にサンプルやテスターで肌に合うか確認してから購入することをおすすめします。保湿化粧品は毎日使うものなので、使い心地も大切です。摩擦を防ぐために、のびが良くベタつきが少ないものを選ぶのもポイントです。
保湿のためのスキンケア方法
敏感肌や乾燥肌の人におすすめのスキンケア方法を紹介します。みずみずしい肌をキープするポイントと合わせて参考にしてみてください。
洗顔後すぐに保湿する
洗顔後は肌が乾燥しやすい状態なので、すぐに基礎化粧品で保湿ケアを行いましょう。特に、洗顔や入浴の直後は肌が最も乾燥しやすいタイミングです。
洗顔・入浴後は肌の水分量が減少して乾燥しやすくなるため、なるべく早く保湿ケアをすることが大切です。
肌を刺激しないようにやさしく化粧水をなじませる
敏感肌や乾燥肌の人は、肌に負担をかけないようにやさしくスキンケアすることが大切です。洗顔をしすぎると肌に必要な保湿成分まで流れてしまうおそれがあるため気をつけましょう。
また洗顔後は、肌触りが良い清潔なタオルを肌に押し当てるようにして、水気を拭き取るようにしてください。
擦りすぎや強いパッティングは、肌に刺激を与えてしまうため注意が必要です。コットンを使うと繊維でかゆみがでてしまう人は、手のひらを使ってやさしく化粧水をなじませましょう。
乳液やクリームも併用する
化粧水だけで肌のうるおいをキープし続けることは難しいといわれています。特に、敏感肌や乾燥肌の人は肌バリアが低下しているため、肌の水分が蒸発しやすい状態です。
角層のうるおいと皮脂のバランスを整えるために、保湿成分を含む化粧品で肌に必要な成分を届けることが大切です。
乳液やクリームなど、複数の保湿化粧品で油分を与えてうるおいを閉じ込めるようにしましょう。乳液やクリームが皮脂膜の役割を担うため、肌の水分量をキープしやすくなります。
乾燥肌対策のための正しい保湿方法とおすすめのアイテムについて、こちらの記事で紹介しています。
「保湿ケアで乾燥肌対策!正しい保湿方法とおすすめアイテム」
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まとめ
敏感肌や乾燥肌の人は、日ごろの保湿ケアが重要です。ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド、アミノ酸、スクワランなどの保湿成分が配合されている保湿化粧品を選ぶ際は、高保湿のものがおすすめです。
また、乾燥を防ぐために、洗顔後すぐに保湿するよう心がけましょう。化粧水のほかに、乳液やクリームで油分を補うと高い保湿力が期待できます。保湿ケアをするときは、肌に刺激を与えないようにやさしく行うようにしましょう。