毛穴の開きとは?
毛穴の開きとは、毛穴に角栓が詰まって広がっている状態のことを示します。特に毛穴の開きが目立つのは、皮脂の分泌が多い頬やTゾーンです。
毛穴の開きはさまざまな原因が考えられるため、スキンケアとともに健康的な生活も意識する必要があります。大きな毛穴の開きはメイクでもごまかせないため、ていねいなケアを心がけましょう。
毛穴が開く5つの原因
顔の毛穴は、体に比べて皮脂分泌が多く、どうしても毛穴の開きが目立ちやすくなってしまいます。毛穴が開くのは乾燥や皮脂分泌、加齢など、さまざまな要因が影響しているため、まずは原因を知ることが重要です。
ここからは、毛穴が開く5つの原因について解説します。
乾燥
肌が乾燥した状態が続くと、角質層に厚みが増してゴワゴワ感が気になったり、肌のハリが失われて毛穴が凹んで目立ったりすることもあります。
また、肌バリアが正常に働かなくなると水分を保持できなくなり、肌のキメが乱れて毛穴が目立ってしまいます。
皮脂の過剰分泌
皮脂の分泌が過剰になると、毛穴に角栓が溜まり押し広げられてしまうため、毛穴が開いてしまいます。
皮脂分泌のピークは20代前半ですが、それ以外でも肌のベタつきやテカリが気になるときは、皮脂が過剰に分泌されているサインといえます。皮脂の過剰分泌は、毛穴の開き以外にも肌トラブルの原因です。
皮脂の分泌量が多くなる原因は、体質やホルモンバランスの乱れなどさまざまなので、自身に合った対処法を実践することが大切です。
毛穴の汚れが気になると、洗顔時にゴシゴシ擦りたくなるかもしれませんが、かえって肌が乾燥するためおすすめできません。
敏感肌
不規則な生活やストレスなどの原因によって、肌が敏感になってしまい毛穴が開いてしまうことがあります。敏感肌になると、乾燥やニキビに悩まされることも少なくありません。不安定な肌状態によりうるおいが不足してしまうと、毛穴の開きが目立ってしまいます。
加齢
加齢によって肌がもたつくと、頬の毛穴が縦に伸びて目立ちやすくなります。もともと毛穴は丸い形をしていますが、年齢を重ねるとしずく型の毛穴になってしまうことがあります。
肌を指でピンと伸ばしたときに毛穴が気にならなくなる場合、毛穴が開く原因は加齢によるものです。年齢を経ると、角層の水分が不足してしまい、肌の柔軟性が失われることで毛穴が目立っている状態です。
また、加齢によってうるおい成分のヒアルロン酸やセラミドが減少し、弾力を保つコラーゲンやエラスチンも失われやすくなります。乾燥やもたつきの原因になるとともに、毛穴の開きにも影響を与えてしまうのです。
加齢にともなう頬の毛穴が気になる人のスキンケアのポイントについて、こちらの記事で詳しく解説しています。
「頬の目立ち毛穴が気になる40代必見!スキンケアのポイントを解説」
ニキビ
皮脂腺が活発だと、ニキビをはじめとした肌トラブルを起こしやすいので注意が必要です。ニキビをつぶすと、炎症が悪化してクレーター状に肌が凹んでしまい、毛穴が開いたままになってしまうことがあります。
毛穴が開いた状態で、さらに皮脂や汚れが溜まるとより毛穴が目立ちやすくなるため、ニキビケアは慎重に行いましょう。
毛穴の開きへの対処法
毛穴の開きの原因は、乾燥や皮脂の過剰分泌、加齢などさまざまです。とはいえ、日ごろのスキンケアや生活習慣を見直すことで、毛穴の開きを目立ちにくくすることができます。ここからは、毛穴の開きへの対処法について解説します。
洗顔やクレンジングをていねいに行う
メイクや汚れが肌に残ると、古い角質や皮脂が毛穴のなかに溜まってしまい、毛穴が開きやすくなってしまいます。そのため、洗顔やクレンジングで汚れをしっかり落とすことが大切です。
汚れが蓄積されると、黒ずみ毛穴として目立つようになります。メイクや汚れは必ずその日のうちに落とすようにしましょう。
洗顔やクレンジングで毛穴ケアをすることは、スキンケアの基本です。クレンジング時に指先で優しく丁寧になじませると汚れをすっきり落としやすくなります。
洗顔時は、たっぷりの泡で肌をやさしく包むようにていねいに洗いましょう。ゴシゴシ擦ると肌に負担がかかりやすくなるため、刺激を与えないように注意してください。
洗い流すときはぬるま湯がおすすめです。熱すぎると肌が乾燥しやすくなるため気をつけましょう。
毛穴の汚れを落としやすくするために、クレンジング前にホットタオルで肌を温めておいたり、湯船に浸かって毛穴を開きやすくするのもおすすめです。
保湿ケアを徹底する
毛穴の開きを目立ちにくくするためには、洗顔後にしっかり保湿することが大切です。特に、肌のもたつきによる「しずく毛穴」には保湿が効果的です。洗顔後は毛穴が開いている状態なので、化粧水で肌を引き締めてみずみずしい肌を目指しましょう。
化粧水でうるおいを与えたあとは、乳液やクリームで油分を補うのもポイントです。
ベタつきが気になり化粧水だけで済ませたり、乳液を少なくしたりする人もいますが、使用量を守って使いましょう。保湿することで毛穴が目立ちにくくなり、うるおいのある素肌に近づけます。ベタつきが気になる人は、さっぱりタイプの乳液を使いましょう。
使用する順番は、化粧水のあとに美容液、乳液、クリームの順が一般的ですが、使用するスキンケア用品によっては手順が異なる場合があります。基礎化粧品に記載されている表示内容を確認してから使用しましょう。
化粧水を使用するときは、手のひらかコットンに適量を顔全体になじませます。乳液やクリームは、顔の中心から外側へ向けてやさしく滑らせるようにすると、肌への刺激を軽減できます。
生活習慣を見つめ直す
毛穴の開きを目立ちにくくするために、生活習慣を見直すことも重要です。不規則な生活や喫煙、無理なダイエットは、ホルモンバランスを崩す原因になりかねません。
ホルモンバランスが乱れると、肌の状態が不安定になりやすく、毛穴の開きが悪化しやすくなります。
そのため、バランスの良い食事を心がけ、しっかりと栄養を摂取して、適度な運動を取り入れましょう。気分転換を図り、ストレスを溜めないようにすることも大切です。
食事面では皮脂の過剰分泌を防ぐために、糖質や脂質の摂り過ぎに気をつけましょう。また、皮脂分泌を抑えるビタミンB2やB6も意識して摂るのもおすすめです。牛や豚のレバー、納豆、バナナ、牛乳などに多く含まれているので積極的に摂りましょう。
肌のターンオーバーの周期をサポートするビタミンAも意識して摂ることも大切です。にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれているので、ぜひ取り入れてみてください。
また、紫外線も肌のハリや弾力を低下させる原因のひとつです。毛穴の開きにもつながるため、紫外線対策も忘れずに行いましょう。
まとめ
毛穴の開きは、乾燥や皮脂の過剰分泌、敏感肌、加齢、ニキビなどの原因により引き起こされます。毛穴の開きを目立ちにくくするためには、洗顔やクレンジングをていねいに行い、毛穴の汚れをしっかり落としましょう。
洗顔後は、保湿を徹底することも大切です。ホルモンバランスを整えると肌状態がキープできるので、肌に必要な栄養をしっかり摂取して、適度な運動をしてストレスを溜めない生活を心がけましょう。