敏感肌で毛穴が気になる原因は?対処法と適度なケア方法を解説

敏感肌の方は肌が不安定な状態のため、さまざまな原因で毛穴が目立つことがあります。今回は敏感肌で毛穴が目立つ原因や適切なケア方法、毛穴ケアでやってはいけない注意点を解説します。毛穴の目立たないツルスベ肌を手に入れたい方はぜひ参考にしてください。


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敏感肌で毛穴が目立つ原因と対策法

敏感肌で毛穴が目立つ原因3つと対策法を紹介します。

生活習慣の乱れ

生活習慣が乱れるとホルモンバランスが乱れ、肌バリアが弱まって肌が敏感に傾きます。不安定な肌状態が続いてうるおいが不足すると毛穴が目立ってしまいます。無理なダイエットや喫煙、睡眠不足もホルモンバランスの乱れを招くため、注意が必要です。

【対策法】
ホルモンバランスを整えるには規則正しい生活を心がけ、1日3食栄養バランスの良い食事を摂ることが大切です。

皮膚を健康に保つには、下記の栄養素を意識して摂取することをおすすめします。

栄養素 主なはたらき 含まれる食べ物
たんぱく質 肌をはじめ、内臓や筋肉、髪など体のさまざまな部位をつくる材料となる 肉・魚・卵・乳製品など
ビタミンA 皮膚や粘膜の健康を維持する レバー・卵黄・にんじん・モロヘイヤなど
ビタミンB群 肌の調子を整える レバー・ウナギ・卵・牛乳など
ビタミンC 抗酸化作用をもち、コラーゲンの合成をサポートする イチゴ・キウイ・ピーマン・じゃがいもなど
ビタミンE 脂質の酸化を防止し、血行を促進させる ナッツ類・ブロッコリー・かぼちゃ・アボカドなど

また、無理なダイエットや喫煙を控え、睡眠時間をしっかり確保することも大切です。ウォーキングやジョギング、ヨガなど適度な運動を取り入れることで発汗が促され、肌内部の水分が増加して角質が柔らかくなります。その結果、余分な皮脂の排出が促され、毛穴の目立ちが改善しやすくなります。

ストレスの蓄積

女性ホルモンの一種「エストロゲン」には、肌のうるおいを保つヒアルロン酸や弾力を与えるコラーゲンの生成を促す作用があります。ストレスを受けるとエストロゲンの分泌が減少して肌が乾燥しやすくなり、毛穴が目立ちやすくなってしまいます。

また、ストレスが蓄積すると交感神経が優位になって血管が収縮し、血行不良も招きやすくなります。その結果、肌の温度が下がって肌バリアが低下して肌が乾燥し、毛穴が目立つ原因となるのです。

【対策法】
ストレスを完全にゼロにするのは難しいものの、自分なりの発散方法を見つけて適度に発散させることが大切です。天気の良い日に近所を散歩する・1日の終わりにゆっくり入浴する・好きな香りのアロマでリフレッシュするなど、簡単にできることから始めてみましょう。

季節の変わり目

季節の変わり目は寒暖差が大きくなり、肌バリアが低下しやすくなります。肌バリアが低下して肌が敏感な状態になると内部の水分が逃げやすくなり、乾燥によって毛穴が目立ちやすくなります。

【対策法】
肌バリアを整えるには、日頃から保湿ケアを丁寧に行うことが大切です。特に冬から春は日々の寒暖差が激しく肌が乾燥しやすいため、しっかり保湿ケアする必要があります。自宅でのスキンケアはもちろん、外出時もスプレータイプの化粧水やスティック美容液などを活用して保湿ケアを徹底しましょう。

【敏感肌向け】適切な毛穴ケア方法

ここでは、敏感肌の方におすすめの肌質に合わせた毛穴ケア方法を紹介します。なお、スキンケア用品は成分をチェックし、低刺激のものを使うのがおすすめです。事前にサンプルやお試しセットで自分の肌に合うかを確認してから使用しましょう。

1.丁寧にクレンジングをする

毛穴に皮脂や汚れが蓄積しないよう、メイクはその日のうちに落としましょう。

しっかりメイクを落とそうと顔全体を強くこすると、摩擦によって肌にダメージが加わってしまいます。洗浄力の強すぎるクレンジング料は肌に必要な皮脂まで落としてしまうため、クリームタイプやミルクタイプのクレンジングでやさしくオフするのがおすすめです。

マスカラやリップなど落ちにくいポイントメイクは、専用のリムーバーを活用すると、肌への負担を抑えられます。

2.やさしく洗顔をする

メイク汚れや汗、皮脂などをしっかり落とすためには、クレンジングと洗顔のダブル洗顔が必要です。洗顔料は肌に直接乗せず、泡立てネット等でしっかり泡立ててから額・両頬・あご・鼻筋の5か所に乗せて広げましょう。キメの細かい泡で肌と手の間にクッションを作ることで、摩擦を減らしながらやさしく洗顔できます。

すすぎは必ず30~32度のぬるま湯を使用し、すすぎ残しがないよう丁寧に泡を洗い流しましょう。特に髪の生え際やフェイスラインは洗顔料が残りやすいので、鏡で確認しながらしっかりすすぐことが大切です。

3.入念に保湿をする

洗顔後は水分蒸発量が多く肌が乾燥しやすい状態になっているため、すぐに保湿しましょう。まずは清潔なタオルで顔の水分をやさしく拭き取り、化粧水を手で少し温めてから顔に乗せます。乾燥が気になる部分は化粧水を重ね付けしましょう。

化粧水の後は乳液やクリームを使用し、肌のうるおいを閉じ込めることが大切です。なお、敏感肌の場合は、セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などの高保湿成分が配合された化粧水・乳液がおすすめです。

要注意!毛穴ケアでやってはいけないこと

ここでは、毛穴の悩みを悪化させてしまう3つのNGケアを解説します。

何度も洗顔する

洗顔は朝と晩の1日2回、しっかり泡立てた洗顔料で肌を包み込むように丁寧に行いましょう。毛穴が気になるからといって1日に何度も洗顔すると、肌に必要な皮脂まで洗い流され、肌バリアが低下してしまいます。

その結果、乾燥によって毛穴がさらに目立ちやすくなるだけでなく、つっぱり感やひきつり、かゆみを引き起こす原因となります。

無理やり角栓を取り除く

指やピンセット、綿棒などで無理に角栓を取り除くと、毛穴や周辺の皮膚に大きなダメージが加わり、炎症の原因になります。また、肌に必要な皮脂や健康な角質まで失われ、皮脂の過剰分泌や肌のターンオーバーの周期が乱れることもあります。

角栓が気になっても無理に取り除こうとせず、適度なクレンジングや洗顔、保湿を心掛けて少しずつ毛穴の詰まりをケアしましょう。

紫外線対策をしない

敏感肌の方は肌バリアが低下しているため、紫外線の刺激を受けやすい傾向があります。

バリア機能が低下すると、肌の水分が逃げやすくなり、乾燥が進みます。それにより、肌がますます敏感に傾く…といった悪循環も起こりうる可能性があるので注意が必要です。

また、紫外線を受けると肌の真皮でハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンがダメージを受け、肌のたるみも引き起こします。その結果、毛穴が下に引っ張られ、毛穴が目立ちやすくなってしまいます。

紫外線は一年を通じて地上に降り注いでいるため、春から夏の日差しが強い季節だけでなく、秋~冬も日やけ止めクリームやUVカットできる化粧下地を使用しましょう。

紫外線と乾燥はセットになって肌にダメージを与える大敵です。敏感肌の方は、UV対策と保湿ケアを入念に行い、肌バリアを低下させないよう心がけましょう。

まとめ

敏感肌で毛穴が目立つ原因は生活習慣の乱れやストレスの蓄積、季節の変わり目の寒暖差などがあげられます。

毛穴を目立ちにくくするには生活習慣を整え、適度なスキンケアで肌バリアを維持することが大切です。春や夏だけでなく一年を通じて日やけ対策を徹底し、紫外線のダメージから肌を護りましょう。

毛穴ケアのポイントについては、下記の記事でも紹介しています。
毛穴を引き締めるにはどうすれば良い?おすすめのお手入れ方法を紹介