顔のテカリの原因とは?
顔がテカる原因は『余分な皮脂』の分泌です。本来、皮脂は肌の水分を保持するために必要な成分ですが、なんらかの要因によって過剰に分泌されてしまうことがあります。
特に、脂性肌や混合肌の方はテカリに悩まされやすいのが特徴です。皮脂腺の多いおでこ周りや鼻が気になっている方も多いのではないでしょうか。
余分な皮脂は、肌状態に悪影響を及ぼす要因のひとつです。どのような要因で皮脂が増えてしまうのかしっかりと把握し、適切なアプローチを行いましょう。
ホルモンバランスの乱れ
はじめに、ホルモンバランスの乱れがあげられます。皮脂の分泌をコントロールする役割を担っているのは『男性ホルモン』です。男性ホルモンと女性ホルモンは性別によって割合が異なるといわれており、バランスを取りながら必要な皮脂を分泌しています。
しかし、加齢やストレス、水分不足など生活習慣の乱れなどによって、ホルモンバランスが乱れてしまうことがあります。
顔がテカりやすくなったのは、男性ホルモンが優位になったことで皮脂量が増加してしまったことが考えられるでしょう。
紫外線によるダメージ
紫外線によるダメージも、皮脂を過剰に分泌させてしまう要因のひとつです。紫外線を浴びた肌は水分量が減り、乾燥しやすくなります。肌は乾燥してしまった部位を守るため、必要以上に皮脂を分泌してしまうのです。
また、紫外線の影響で分泌された皮脂は酸化すると、肌にとってマイナスの影響を及ぼします。ニキビの発生や炎症の悪化、毛穴の詰まり、くすみなど、さまざまな肌悩みとなって現れるでしょう。毛穴に皮脂が詰まると、毛穴の目立ちも気になりやすくなります。テカリをはじめ、肌トラブルを予防するために、しっかりとした紫外線ケアが必要です。
以下の記事では毛穴の目立ちの対策について解説していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
「毛穴の開きが気になる理由は?原因や対策法について徹底解説 」
食生活の乱れ
日頃の食生活も、皮脂の分泌量に大きく影響しています。特に脂質の多い食事に偏っている方は要注意です。甘いものやスナック菓子、唐揚げやポテトなどの揚げ物、肉類などを摂取しすぎないよう気を付けてください。
栄養バランスの整った食事を意識することが、肌に良い習慣といえます。ジャンクフードやコンビニ食ばかり、と偏ることのないように、規則正しく健康的な食習慣を心がけましょう。
不適切なスキンケア
自分ではきちんとケアしているつもりでも、実は自分に合っていなかったり、自己流になっていたりと、スキンケアには見落としやすいポイントがたくさんあります。もしテカリが気になっているのなら、今のスキンケアを確認してみましょう。
見落としがちですが、クレンジングの洗浄力が適切かどうかも大切なポイントです。もし洗浄力が足りていなければ、不要な角質や汚れを落としきれていないかもしれません。
洗顔で肌をゴシゴシとこすってしまうのもNGです。汚れを落とすつもりがかえって肌トラブルの要因になっている可能性があります。
また、スキンケア製品はそれぞれ油分の量や成分、役割が異なります。もし保湿ケアが足りなければ、乾燥して油分が出やすい状態になってしまうでしょう。自分の肌状態を正しく知り、適切なケアが必要です。
肌質に合ったスキンケア製品の選び方については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
「自分に合わない化粧品の見分け方|肌質別・おすすめのスキンケア法!」
顔のテカリを防ぐスキンケア方法
皮脂の過剰な分泌と肌乾燥を抑えるには、日ごろの洗顔やスキンケアがカギとなります。ただし、不適切な方法はかえってテカリを招いてしまうので注意です。
顔のテカリを防ぎ、適度なうるおいのある肌を保つために、ここからご紹介するスキンケアのポイントを意識してみましょう。
クレンジング・洗顔で汚れをしっかり落とす
スキンケアの基本であり、要となるのは『洗顔』です。適切な洗顔方法を守ることで、余分な汚れや皮脂を洗い流すだけでなく、その後のスキンケアの浸透(※)しやすさも変わる場合があります。
まずは洗顔料をしっかりと泡を立て、毛穴にある古い角質や汚れを浮き上がらせるように手で顔を包みます。洗うときは泡の上からやさしくなでるのがポイントです。汚れを落とそうと強くこすってしまうのは肌トラブルの原因となるため避けましょう。
クレンジングは、洗浄力や使い方がタイプによって異なります。メイクの濃さや肌質に合わせて選びましょう。
自分に合ったクレンジングの選び方は、以下の記事でご紹介しています。
「【肌別】クレンジングの種類と選び方は?肌に優しいメイクの落とし方」
※浸透:角層まで
しっかり保湿する
洗顔後はできるだけ速やかに保湿をします。
脂性肌の方のなかには、肌のベタつきが気になって保湿を控えめにしている方もいるかもしれません。しかし、肌は水分不足になるとかえって皮脂分泌が活発になってしまうため、さらにテカりやすくなってしまう可能性があります。油分と水分のバランスが取れていて、しっかりと保湿できる製品を選んでください。
また、『うるおいを与える』ケアだけではすぐに肌の水分は蒸発してしまうため、化粧水のあとは乳液や保湿クリームで『フタをする』ケアも行いましょう。肌の乾燥を防ぎ、テカリやすい肌状態を作らないことが大切です。
紫外線対策をしっかり行う
顔のテカリはもちろん、肌トラブルを防ぐなら紫外線対策はしっかり意識したいポイントです。季節や天候を問わず、日やけ止めの使用を習慣化しましょう。外出時には、日やけ止めのほかに日傘や帽子、UVカットの服などを着用し、紫外線から肌を守ります。
また、紫外線のほとんどを占めるUV-Aは雲や窓ガラスを通り抜け、室内で過ごしている方の肌にも到達しているといわれています。UV-Aはシワやもたつきなどの肌トラブルの要因のひとつです。室内にいても、窓の近くで過ごす場合は日やけ止めをして紫外線対策をすることをおすすめします。
顔のテカリを防ぐメイクのコツ
ここからは、顔のテカリを防ぐためのメイクのコツについてご紹介します。毎日の習慣で、オイルコントロールを意識しましょう。
油分と水分のバランスが良いファンデーションを選ぶ
皮脂の過剰な分泌や肌乾燥を防ぐなら、ベースメイクで肌悩みに合ったものを選ぶとよいでしょう。下地は保湿力の高いものや皮脂崩れに強いものが向いています。
ファンデーションにはパウダータイプやリキッドタイプ、クッションタイプなどさまざまな種類がありますが、テカリを防ぐなら油分と水分のバランスがよく、肌への密着感が高いリキッドファンデーションがおすすめです。厚くなると崩れたときに目立ちやすくなるため、薄くなじませるようにしましょう。
仕上げにフェイスパウダーを使う
テカリ対策には、メイクの仕上げにフェイスパウダーを使うことが効果的です。フェイスパウダーは、分泌された余計な皮脂を吸着するため、テカリが目立ちにくくなります。また、さらさらな肌触りになるので、べたつきが苦手な方にもおすすめです。
フェイスパウダーにはパールが入ったものもありますが、テカリが気になる場合は避けたほうがよいでしょう。テカリを目立たなくする、ややマットな質感のフェイスパウダーを選んでください。肌にのせるときはやさしく押さえるようにして、こすらないように意識しましょう。
もし乾燥が気になるなら、メイクの上から使えるフェイスミストを使うと日中の保湿ができます。乾燥からくる皮脂分泌を抑えられると同時に、メイクのキープ力を高められるのでおすすめです。
ティッシュオフはやさしく行う
日中にテカリが気になっても、仕事中や育児の合間など丁寧にメイク直しするのが難しい場合もありますよね。サッとできるテカリ対策でおすすめなのは、ティッシュオフです。
皮脂が気になる部分をティッシュでやさしく押さえれば、必要な皮脂を取りすぎることなく、余分な皮脂を吸い取ることができます。ポケットティッシュなどを携帯して、気になったときにすぐ使用できるようにしておきましょう。
皮脂をとるアイテムとしては、あぶらとり紙もあげられますが、皮脂を吸収しすぎてしまい、皮脂の分泌を促してしまう可能性があるので使用頻度に注意が必要です。
まとめ
肌のテカリが起こるのは、ホルモンバランスの乱れや紫外線、食生活などさまざまな要因によって皮脂が余分に分泌されているためです。過剰な皮脂分泌を予防するには、自分の肌に合った適切なスキンケアと、日々のテカリ対策が欠かせません。今回ご紹介したスキンケア方法とメイクのコツを取り入れ、テカリではなくツヤのある肌を目指しましょう。